クロストリジウム・デフィフィシル(現在はクロストリディオイデス・
ここで、このClostridioides(Clostridium)difficile(以下、C.difficile)について、興味深い話があります。
それは、経腸栄養剤が、C.difficileの増殖を促すという話です。
まずは、こんな文献があります。
タイトル等は、「Elemental diet modulates the growth of Clostridium difficile in the gut flora」M Iizuka 1, H Itou, S Konno, J Chihara, M Tobita, H Oyamada, I Toyoshima, K Sasaki, A Sato, Y Horie, S Watanabe(PMID: 15298621)。
成分栄養剤(elemental diet)が腸内細菌叢におけるC.difficile増殖に関連していたと報告しています。
同じグループと思われる論文に、こんなものも。
タイトルなどは、「Clostridium difficile,disinfectant, and elementaldiet」Hiroaki Itou Masahiro Iizuka Junichi Chihara Masako Tobita Sumio Watanabe
成分栄養療法を受けている患者(抗生物質を服用していない)の糞便に、CD毒素は41・2%(17例中7例)で検出されたと述べられています。
そして、CD毒素は、成分栄養療法を中止した直後に消失したとも述べられています。
さらに、こちらの文献です。
成分栄養剤は、小腸内で完全に吸収され、また、大腸の細菌に、食物繊維やフラクトオリゴ糖、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)などの栄養源が届かない結果、酪酸産生菌やビフィズス菌などの「善玉菌」が抑制され、クロストリジウム・デフィフィシル(現在はクロストリディオイデス・