eGFRについて紹介します。
eGFR(mL/min/1.73m2)は、標準化eGFRと呼ばれるものです。
標準化eGFRは、CKDの重症度分類に使われます。
しかし、標準化eGFRによる腎機能評価は、痩せた人では、数値が高くなってしまう(腎機能を過大評価してしまう)という問題点があります。
例えば、薬物投与設計に用いるには、標準化eGFRを使うのは不適切となります。
薬物投与設計のときは、体表面積補正はせずに(1.73m2を使わない)、Du Boisの式を用いて、個別に体表面積を求め、個別eGFRを推算する必要があります。
個別eGFR=標準化eGFR×体表面積/1.73m2
体表面積 = 0.007184 * 身長0.725 * 体重0.425 |
出典:
もっとも、正確に腎機能(GFR)を評価したい場合は、イヌリンクリアランスがコールドスタンダードです。
しかし、イヌリンクリアランスは測定が煩雑なので、代替法として、蓄尿による実測Ccrを測定するか、血清シスタチンC濃度を測定し、個別eGFRを算出するのが良いとされます。