高齢者の低栄養が問題。
フレイルサイクル
入院患者の場合、感染症や貧血などの合併症、褥瘡の形成、入院期間の長期化などが引き起こされる。
下図は、
- BMI=20.0~22.9 kg/m2の群に比較したハザード比
- 追跡開始時年齢=65~79 歳
- 平均追跡年数=11.2 年
- 対象者数(解析者数)=男性 11,230 人、女性 15,517 人
- 死亡者数(解析者数)=男性 5,292 人、 女性 3,964 人
低栄養を見逃さず、見つけた場合は栄養管理を強化して回復させることが大切となる。
三大栄養素とエネルギー
エネルギー摂取量が、エネルギー消費量よりも少ないため(低栄養)、体重減少が引き起こされていると言える。
したがって、エネルギー摂取量が、エネルギー消費量を上回るようにすれば、体重増加が見込める(ただし、過栄養には注意が必要)。
ここで参照すべきが、エネルギー換算係数(Atwater 係数)である。
エネルギー換算係数(Atwater 係数)
- タンパク質 4kcal/g
- 脂質 9kcal/g
- 糖質 4kcal/g
同じ重量の栄養素を摂取するのであれば、脂質がもっとも、効率が良い。
栄養評価に利用できるルーチン検査項目
以下の項目が代表的であるが、栄養評価に用いることができる。
- アルブミン(ALB)
- コリンエステラーゼ(ChE)
- 総コレステロール(TC)
- 総リンパ球数(TLC)
- ヘモグロビン(Hb)