大規模食中毒は、多く発生してきた。
最近では、「きゅうりのゆかり和えによる腸管出血性大腸菌O157食中毒事件」
「刻みノリによるノロウイルス食中毒事件」など。
食中毒の発生動向は、厚労省のページで見ることができる。
食中毒の発生件数、患者数、1 件当たりの患者数の年次推移などが把握できる。
1998 ~ 1999 年はサルモネラ属菌と腸炎ビブリオによる食中毒が最も多かった(年間800件前後)が、その後、年間数十件までに減少。
近年の発生数が多いのはカンピロバクターとノロウイルスによる食中毒(両者で全発生件数の60% 前後を占める)。
病院内で食中毒事件が起こることはめったにない。
毒素型
細菌によるものは毒素型の場合がある。
食品中に原因菌が産生した毒素を、経口摂取することで発症する。
症状発現までの時間が数時間から半日程度と短い。黄色ブドウ球菌や、セレウス菌によるものが代表的。
大量調理施設衛生管理マニュアル
食中毒事例の大規模化などを受け、厚生労働省( 当時厚生省) は平成 9(1997) 年に各都道府県に対して「大規模食中毒対策について」(衛食第85 号) を通知し、そのなかで、大量調理施設に対してHACCPの概念に基づいた「大量調理施設衛生管理マニュアル」を示した。