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レビュー「社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学」

数年前の本ですが,読んでみて面白かった本を思い出したので紹介します.

タイトルは,

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学

著者は社会心理学者のジョナサンハイト.

アメリカでベストセラーになったそうです.

アメリカにおける左派(リベラル)と右(保守)の対立が解説されています.

 

中でも面白かったのは,人間には,6つの道徳的基盤があるという考察です.

それが,ケア・公正・自由・忠誠・権威・神聖です.

リベラル派は,3つの道徳(ケア・公正・自由)を重視するのに対して,保守派は,6つの道徳すべてをバランスよく調和させようとするそうです.

そのような違いが,諸問題を生みだす原因のひとつと見るわけです.

相手方の政治的主張を理解するためには,まずは相手方の価値観を知ることが大事なんだと思わされた本です.

興味があれば,ご一読ください.