溶血で変わる血算の検査データ

溶血とは、何らかの原因で、赤血球が生理的寿命を迎える前に破壊され、赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)や、さまざまな酵素など、赤血球の内容物が血漿中へ放出されることです。

この溶血は、生体内で起きる場合、病的です。

ひとつは、血管外溶血で、脾臓などの網内系で赤血球が破壊されます。

もうひとつは、血管内溶血で、血管内で赤血球が破壊されます。

なお、試験管内溶血という、採血時に過剰な陰圧がかかった場合の溶血や、全血の凍結・融解がなされた場合の溶血や、強い振動や撹拝、過度な低温あるいは高温の影響を受けた場合の溶血もあります。

溶血があると、赤血球数(RBC)と、ヘマトクリット値(Ht値)が偽低値となります。

なお、平均ヘモグロビン濃度(MCHC)と平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)は、偽高値となります。