人種差別的発言NOというのは、もともとは、政治家なんかに適用されていたルールです(たぶん)。
そこには、アメリカ国内の人種の多様性や、国際問題への懸念などがあったのでしょう。
これが、最近では、アーティストや音楽家などにまで一気に波及してきた感があります。
有名人が、ひとたび人種差別発言をすれば、袋叩きにあう。
たいていは、SNSの普及により、炎上ネタ(コンテンツ)として悪趣味な人たちに遊ばれているのが実際でしょうけれども、発言に気をつかう、なかなか大変な世の中になっています。
とくに、アメリカでは、有名人はクリーンな発言しかできなくなってきている、厳しい状況のようです。
最近では、有名人が、過去の発言をほじくり返されて叩かれるケースまで。
[ビリー・アイリッシュが、アジア系への差別用語を発する動画が拡散された事例]
人種差別発言はいけないのか?
ここで、人種差別発言はいけないのか? という点については、「思うのは勝手だが発言するのは決して許されない」という立場や「発言してもいいが責任を持て」という立場など、様々な立場があるでしょう。
わたしは、差別的発言を受け取る方が聞き流せばいいだけ、と思います。
『馬鹿な事を言っているだけ』と無視すればいい話なのです。
ただ、その考えが正しいのかと思案してみるに、それは、差別的発言をする人が少数に留まる現状をベースにしているのであって、
極端ですが、黒人を奴隷にしていた歴史や、ナチスによるユダヤ人大量虐殺の事例に思いを馳せると、人種差別的な思想が拡大しては困るし、それを防ぐような措置は必須であると考えたりしてしまうのです。
ちなみに
最近は、発言だけでなく、ジェスチャーまでも人種差別だと言って規制されるようです。
これは日本人には、知ろうとしないと知ることの難しい領域ですが、気をつけたいものですね。
注意)たとえば、OKサイン(オッケーサイン)は近年、白人至上主義のシンボルに使われるようになり、元の意味より人種差別の意味に解釈されることも増えている要注意サインになっているのだそうです。
トランプ前大統領の影響でしょうか。