介護をしているときに、排泄のたびに呼びつけられてトイレへ連れて行くのは大変です。
排泄介助ではなく、できるだけ、ひとりで移動してもらう方法を実践してもらうのがよいでしょう。
たとえば、以下の工夫ができます。
なんとか歩ける場合
物につかまれば何とか歩けるという場合、トイレまでの動線の中に、手すりを設置したり、重たい家具を置いたりしましょう。
これにより、高齢者はつたい歩きができるようになり、ひとりでトイレに行けるようになります。
また、トイレに一番近い部屋を寝室にすることも有効です。
立つことはできる場合
歩けないが立つことはできる場合、室内用の車椅子で移動すると良いでしょう。
トイレに車椅子が入れない場合は、トイレまで手すりで移動できるように手すりを設置すると良いでしょう。
また、トイレを広く回収し、車椅子が入れるようにするのもオススメです。
なお、この場合、ベッドから車イスに移動しやすいよう、ベッドサイドに手すりを設ける、重たい家具を置いて手をつけられるようにする等の方策が有効です。
歩けもせず立てもしない場合
歩けないし立てないというときは、お年寄りには難しいですが、這って(はって)トイレに行ってもらいます。
また、ベッド横にポータブルトイレを置くこともできます。
まとめ
ひとりで排泄する期間をなるべく伸ばすことで、要介護者の尊厳を保つことができます。
また、体の機能が衰えるのを防ぐこともできます。
要介護者と話し合い、介助者の負担を減らせるよう協力しあうことが大切です。