夕暮れ症候群
認知症のよくある症状に「夕暮れ症候群」といわれる症状があります。
「日没症候群」あるいは「たそがれ現象」ともいわれます。
これは、夕方から夜間にかけての時間帯に急に落ち着かなくなり「帰宅したい」と思ってしまう症状です。
こんな発言がでる
認知症の方は、記憶障害などにより、今いる場所を、知らない場所と感じていまいます。
そして、「ここは自分の家ではない」「自分の家に帰らなければいけない」などと発言します。
これは、生まれた家や、記憶の中の家に帰ろうとしているようです。
これに対して、正直に「ここが家だ」と否定するのは、不安や不信感などネガティブな感情にさせるだけで、実はよくありません。
また、「ここに居ろ」などと言うと、引き留められていると感じてしまいます。
対応方法
このようなときは、「そこまで送りましょう」などといい、近所をいっしょに散歩すると良いと言われています。
歩いているうちに気持ちが落ち着き、家に戻ってくれるようになります。
あるいは、「お茶を飲んでからにしましょう」などと言って、気をまぎわらす方法も良いでしょう。