見捨てられ妄想
認知症の症状のひとつに、「見捨てられ妄想」があります。
これは、家族から見捨てられたと感じてしまう被害妄想です。
たとえば、家族が会話をしているのを見て「家族が私を見捨てる相談をしている」、「どこかへ追い払おうとしている」と思い込むことがあります。
また、会話に入れないときに、「仲間はずれにされた」と感じることもあるようです。
原因
根本にあるのは、お年寄りの不安や寂しさです。
日頃、「家族に迷惑をかけている」という思いや、「家族に見捨てられたら生きていけない」という考えが、見捨てられ妄想を生み出してしまいます。
対応方法
妄想に対して否定したり、反論したりすると、ますます高齢者との関係は悪くなってしまいます。
きちんと「見捨てられたくない」という思いに向き合うことが重要です。
認知症の高齢者との会話を増やし、つらい気持ちや不安な気持ちを聞き取ってあげましょう。
耳を傾ける姿勢をみせることで、認知症の高齢者の安心に繋がります。