近年、急増する「梅毒」がテーマです。
1958年に「売春防止法」が施行されて以降、新しいスタイルの性商品が次々と現れ、それに伴って、性風俗店で働く女性が増えていきました。
性感染症は、このような性風俗店で働く女性から男性に感染するケースが少なくないと言われています。
病気としては、クラミジア、ヘルペス、リン菌、梅毒などが代表的です。
梅毒が急増
中でも、注目すべきなのは、梅毒(ばいどく)です。
近年、国内では梅毒が急増しています。
ここでは梅毒の内容については詳しく触れませんが、重要なのは、感染後、症状が出るまでに3~6週間程度の期間(潜伏期)があることです。
知らない間にパートナーに感染させてしまうことがあります。
特に怖いのは、妊婦の胎盤を通して「胎児」が感染する場合です(先天梅毒)。
もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください→(梅毒の症状、検査、治療)
一般にはまだあまり知られていませんが、医療者の間では、かなり注目されています。
これは梅毒の「年別」グラフです。
最新の統計をみても、さらに増加傾向です。
これは「週別」のグラフです。
青線は2013年第1週から2018年第39週の届出数、赤線は13週移動平均線です。
地域で多いのは、東京と大阪です。
厳密な調査は実施されていないのですが…
「性風俗店で働く女性への感染が広がっているのだろう」と推測されています。
今後、ますます増えていくと予想されています。