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医療

アールノート(Ro)と集団免疫

アールノートの定義

感染症の感染性(伝播能力)の指標に,「基本再生産数」と呼ばれるものがあります。

集団にいる全ての人間が感染症にかかる可能性のある(感受性者)状態で、1人の患者が何人に感染させうるかを示す数字です。

この「基本再生産数」は、英訳すると、basic reproduction number となります。

R0で表されます。

Rは、reproduction の頭文字で、0はドイツ語でnull(ヌル)であり、その発音を受けて、アールノートと読まれます。

Roは,Ro≧1であれば,一定の確率で大規模流行が起こりえ、一方、Ro<1であれば、世代を経るごとに感染者数がしだいに減衰するので感染者の発生はごく少数に留まるそうです。

集団免疫

集団において、抗体保有率が高いと、感染症の伝播を防ぐことができます。

これにより、集団感染が防がれます。

この効果を集団免疫といいます。

ちなみに、集団免疫に対する言葉に、個人免疫という言葉があります。

ワクチンによる個人免疫は、予防接種を受けた人を感染から守ります。

なお、ワクチンのスケジュールは、国立感染症研究所のウェブサイトで見ることができます。

日本の予防接種スケジュール

集団免疫閾値(H)とは

集団免疫を獲得するためには、達成すべき、集団内における抗体保有者の割合があります。

それは、Roから求めることができます。

計算式はつぎのとおりです。

H={(Ro−1)/Ro}× 100