網赤血球数は骨髄における赤芽球造血を反映します。
貧血のときに網赤血球数が増加してい るときは、骨髄の赤芽球造血は保たれていて、出血や溶血などの代償性造血亢進が疑わ れます。
他方、貧血があるにもかかわらず網赤血球の増加がないときは、骨髄での産生低下が考えられます。
出血を疑う場合は、便潜血検査など出血源の精査します。
溶血を疑う場合は、LDH や間接ビリルビン、ハプトグロビン測定、クームス検査などを行います。
産生低下が疑われるときは、腎性貧 血を除き、多くの症例で骨髄検査が必要です。