副腎ホルモンの種類について解説します。

副腎の構成

ヒトの体に副腎は2つあり、それぞれ、片方の腎臓の上に位置しています。

副腎の85%は、「副腎皮質」+「副腎髄質」から構成されます。

副腎皮質と副腎髄質のそれぞれから、ホルモンが分泌されます。

副腎皮質ホルモン

副腎皮質は、外側(球状帯)、中間層(束状帯)、内側(網状帯)から構成されています。

外側(球状帯)は、ミネラルコルチコイドを分泌し、中間層(束状帯)はグルココルチコイドを分泌し、内側(網状帯)は、アンドロゲンを分泌します。

ミネラルコルチコイド

主なミネラルコルチコイドは、アルドステロンです。

アルドステロンは、Naイオンや、Kイオンの調節、血圧、血液層の調節、Hイオンの尿中への排泄を促進します。

なお、アルドステロンの分泌は、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン経路の一部として起こります。

グルココルチコイド

グルココルチコイドで、一番多いのは、コルチゾールです。

コルチゾールには、タンパク分解、グルコース産生、トリグリセリド分解、抗炎症作用、免疫反応抑制などの作用があります。

なお、血中のコルチゾールの低下は、視床下部の神経分泌細胞を刺激し、コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)を分泌させます。

さらに、下垂体の門脈がCRHを下垂体の前葉に運び、ACTHの分泌が促進されます。

アンドロゲン

副腎皮質は、少量のアンドロゲンを分泌しています。

男性では、精巣から多量の分泌がありますので、副腎皮質からの分泌は無視できる程度です。

一方、女性では、アンドロゲンが性欲を起こさせます。

また、他の体組織により、エストロゲンに変換されます

したがって、更年期以降は、卵巣のエストロゲン分泌が止むと、女性のエストロゲンは、副腎のアンドロゲン由来のものとなります。

副腎髄質ホルモン

副腎髄質は、ホルモン分泌のために特異的に分化した自立神経系の交感神経節後細胞からなります。

主なホルモンは、アドレナリン(エピネフリン)およびノルアドレナリン(ノルエピネフリン)です。

これらのホルモンが分泌されるのは、身体にストレスがかかったときです。

視床下部からの神経インパルスが交感神経節前ニューロンに伝えられ、副腎皮質の細胞を刺激することで分泌されます。

心拍数の上昇、心収縮力の上昇、気道の拡張、血中グルコースの上昇、血中脂肪酸の上昇などの作用があります。