有病率と罹患率との違い

有病率と罹患率との違いについて解ます。

有病率

定義

有病率は、 ある1時点において、疾病を有している人の割合です。

有病率=集団のある1時点における疾病を有する人数/調査対象となる集団全員の人数

意義

有病率により、ある時点での患者数を評価できます。

ちなみに、罹患率が同じ二つの病気があるとき、有病率は、有病期間が長い病気の方が高くなります(つまり、罹ったらすぐに死んでしまう病気と、罹っても長く生きられる病気とでは、後者の方が有病率は高くなります)。

高血圧、糖尿病、結核などの慢性疾患の統計に使用されることが多いです。

罹患率

定義

罹患率は、一定期間にどれだけの疾病者が発生したかを示す指標です。

罹患率 =(一定の観察期間内に新発生した患者数)/(危険暴露人口1人1人の観察期間の総和(人ー年))

▼ 危険暴露人口・・・疾病に罹るリスクのある集団

▼ 人ー年・・・観察した人数とその観察期間をかけたものを表す単位(person-year)

意義

罹患率は、ある時点での疾病への罹りやすさを表します。

罹患率は、疾病とリスク要因との因果関係を探るときに有用な指標となります。