風疹の感染経路,病態,診断,治療

風疹の感染ルートや、病態・診断・治療について解説します。

定義

風疹は、トガウイルス科(Togaviridae family)の風疹ウイルスによる発疹性ウイルス感染症です。

感染ルート

感染経路は、鼻汁や気道分泌液の接触または飛沫感染です。

病態

潜伏期は2〜3週間で、全身性に斑状丘疹状の淡紅色紅斑が出現します。

ふつう、色素沈着や落屑を残さず(麻疹と異なる点)、数日の経過で消退します。

発疹出現数日前から3~6週間程度持続する耳介後部・後頭部・頸部を中心としたリンパ節腫脹が特徴です。

なお、症状が認められない不顕性感染は約15~30%程度存在するといわれています。

成人の場合、重症になる場合が多く、39℃以上の発熱と発疹が1週間程度持続したり、脳炎や血小板減少性紫斑病をまれに合併します。

診断

症状発現時から症状消失後5~6週間程度であれば,、enzyme immunoassay(EIA)による風疹特異IgM抗体が検出されます。

なお、偽陰性や偽陽性があることに注意する必要があります。

また、HI(hemagglutination inhibition)法により,急性期と回復期のペア血清で4倍以上抗体価の上昇があれば風疹と診断できます。

なお、軽症の麻疹,伝染性紅斑,溶血性連鎖球菌感染症、エンテロウイルスなどの種々のウイルス感染による発疹症などとの鑑別が重要です。

治療

風疹ウイルスに対する特異的治療法はなく,対症療法となります。

法律関係

感染症法では、5類感染症に属し全数報告とされています。

学校伝染病の第2種伝染病で、発疹が消失するまで登校停止となります。

検査に関しては、検体からの風疹ウイルスの分離培養や、RT-PCR法などによる風疹ウイルスの遺伝子検出は、健康保険適用がありません。