性交渉のあと、しばらくして目が痛くなる(眼痛)ことや、目やに(目脂)が多く出てくることがあります。
性病としては、淋菌(リン菌)やクラミジアへの感染が疑われ、結膜炎を起こしているかもしれません。
菌が付いた手指やタオルなどで眼をこするなどすると、感染します。
淋菌
成人の場合は、感染してから半日~3日の潜伏期で発症しますので、思い当たる場合は注意が必要です。
淋菌性結膜炎は化膿度が強く、めやに(眼脂)は膿があふれ出るようなクリーム状になります。
これは医学用語では『膿漏眼』と呼ばれています。
ほかには、結膜が充血する、水がたまり浮腫となる、まぶた(眼瞼)が腫れる、涙が出る、眼痛などの症状が出ます。
ほとんどが、左右の目に症状が出てきます(両眼性)。
ひどくなると、角膜潰瘍、角膜穿孔など重篤な合併症を伴 う可能性のある疾患です。
この病気は、抗菌薬の投与で治る病気です。
点眼薬(目薬)や、点滴で投与を行います。
ただし、重症の場合、視力の低下を伴うことがあります。
クラミジア
クラミジア結膜炎は、クラミジアによる尿道炎や子宮頚管炎から、菌が手指を経由して感染します。
結膜の充血や、膿のような目やに(粘液膿性の眼脂)、まぶたの腫れ(眼瞼腫脹)が主な症状となります。
医学用語では、『急性濾胞性結膜炎』と呼ばれている症状です。
リン菌と同じように、抗菌薬の投与で治る病気です。
自宅で検査
ネット上では、自宅で性病の検査ができる検査キットが、いくつも紹介されています。
匿名で(名前を知られずに)、郵送で結果が分かりますので、だれにも知られる心配はありません。
いずれの会社も、クラミジア、淋菌、トリコモナス、梅毒、HIV、ヒトパピローマウイルスなどに幅広く対応しています。
検査の値段を比べて、自分に合うものを選べばよいでしょう。