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仮想通貨 投資

パンプ・アンド・ダンプとショート・アンド・ディストート

さて、時折、「パンプアンドダンプ」や「ショートアンドディストート」という用語を耳にすると思います。

今回は、それらの意味について紹介します。

パンプ・アンド・ダンプ

しばしば、仮想通貨では、小規模の集団が、ある銘柄を購入したうえで、その銘柄を大げさに褒めちぎる場合があります。

あるときは、根拠が不明な「噂」を流す場合もあります。

これを「パンプ」と言います。

仮想通貨の価格の「吊り上げ」です。

そして、この作戦に反応して価格が上昇したところで売り抜けます。

これを「ダンプ」と言います。

いわゆる「売り崩し」です。

この「パンプ・アンド・ダンプ」のやり口は、上昇相場のときに、一番うまくいくことで知られています。

また、取引の薄い(出来高の少ない)銘柄に仕掛けることで、少数の買い手でも、大きな効果をあげられることでも知られています。

仕掛ける側は、インターネットで複数アカウントを駆使するなどして、巧妙に煽ります(あおります)。

ショート・アンド・ディストート

「パンプ・アンド・ダンプ」の下落相場バージョンを「ショート・アンド・ディストート」と言います。

「ショート・アンド・ディストート」を行う者は、まず、銘柄を空売りします。

それから、その銘柄をけなします(ディスる)。

たとえば、「技術上の問題がある」とか、「開発スピードが遅い」とか、「訴訟手続が進められている」などと、風説を流布(るふ)します。

こうした作戦に反応して価格が下がったところで、買い戻し、差額分を利益として得ることになります。

「パンプ・アンド・ダンプ」と同じく、「ショート・アンド・ディストート」も、取引の薄い(出来高の少ない)銘柄に仕掛けることで、大きな効果をあげられることでも知られています。

「パンプ・アンド・ダンプ」も「ショート・アンド・ディストート」も、いずれも注意が必要です。