トレードに使うときのテクニカル指標に、オシレーターと呼ばれるアプローチがあります。
オシレーターは、主に、トレンドがないときに機能すると言われています。
今回は、その中の「モメンタム」という指標について勉強したので、紹介しておきます。
モメンタム
モメンタムでは、任意の期間、継続的に価格の差を測ることで、価格の上昇率や下落率を見える化します。
たとえば、日足チャートで、10日モメンタムラインを描くには、直近の終値から10日前の終値を引きます。
その数値を、ゼロラインを中心にしてプロットします。
モメンタムの計算方法は、M = V-Vx です。
Vは直近の終値、VxはX日前の終値です。
モメンタムは、先行指標になると言われています。
モメンタムの見方
上昇トレンドの加速
価格の上昇中に、モメンタムラインが、ゼロラインより上で上昇しているなら、 上昇トレンドは加速しているということになります。
上昇トレンドの減速
モメンタムラインがゼロラインに向けて下落し始めたときは、上昇トレンドが弱まってきていることを意味します。
下降トレンドへの転換
モメンタムラインがゼロラインを下回ったときは、下降トレンドに入ったという ことになります。
下降トレンドの減速
ゼロラインよりも下で、モメンタムラインが再び上昇し始めれば、 下降トレンドが減速しているということになります。
ビットコインとモメンタム
さて、タイトルの件についてですが、モメンタムが、ビットコインの値動きの先行指標たりえるかをチェックしてみましょう。
モメンタムは、望ましくは日足チャートで使うようですが、1時間足チャートでやってみました(期間は10に設定)。
ここ最近のチャートで検証してみます。
図の上がビットコイン価格、下がモメンタムラインです。
※チャートはトレーデイングビューからです。
ぱっと見、モメンタムは、ビットコインの先行指標になっています。
特に、モメンタムラインが、ゼロライン(黄緑色のライン)よりも上から、ゼロラインを抜けて下落したとき(水色のラインで示したタイミング)は、その後に、ビットコイン価格が下落していますので、下落を予見するのに有用と思われます。