SNSなどを利用するうえでも,めちゃめちゃ大事だなぁと感じるのが「読解力」です.
読む,考える,コメントする…
読解力があればあるほど良いことは言うまでもありません.
さて,この「読解力」ですが…
近年,中高生の「読解力」が低いことが問題になっているようです.
▷中高生の読解力ピンチ 文法分からず中学生43%が誤答 国立情報学研究所調査
この記事では,こんな事例が報告されています.
中学の教科書から引用した「幕府は,1639年,ポルトガル人を追放し,大名には沿岸の警備を命じた」の一文と、「1639年,ポルトガル人は追放され,幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」の一文とが同じ意味かどうかを尋ねたところ,「同じ」と誤答した中学生は約43%を占め,高校生でも約28%が間違えた.
驚くような内容ですが,おそらく事実なのでしょう.
誤答した子どもたちの将来が危ぶまれます.
人間 vs. AI
この「読解力」に関して,最近は,AIのことが,よく話題になりますね.
読解力が身につけられない子どもは,将来,AIに仕事を奪われるという話です.
少し前に,こんな本が話題になりましたね.
ご存知の方もいらっしゃるでしょう.
また,ベネッセも,『AI時代にこそヒトの読解力が重要』と言っています.
今後の学校現場はどうなる?
調べてみると,文部科学省では,2005年くらいには,子ども読解力の低下を,課題として認識していたようです.
現状の学校現場で,どれほど読解力の低さに対して真剣な取り組みが行われているかは調べきれず,よく分かりませんでしたが,いずれ来る本格的なAI時代に向けて,文科省には,よい方策を考えてもらいたいと思うところです.
読解力を高めるための取り組み
ちなみに,上記の『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著者,新井紀子さんが代表を務める「教育のための科学研究所」は,すべての子供が中学校を卒業するまでに中学校の教科書を読んで,それが理解できるようにすることを目標として、リーディングスキルテスト(RST)と「新しい形の国語の授業」の普及に努めているようです.
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▷子供の「読解力を高める授業」が本質的すぎた
民間による,こういう取り組みが,これから発展していくと良いですね★