どんなエビデンスなら信じられるか?

世の中には「それ本当かな?」という謳い文句の製品やサービスが多いですね.

エビデンス(根拠)はどうなっているの?
と思ってしまうことは多々あります.

たとえば美容関係なら,

「〜という試験結果があります!」というものでも,中身を見ると,数人の主観的な効果の実感をアンケートしたものに過ぎなかったりとか.

…信じられるエビデンスとは,いったい何でしょうか?

一般的に言われているのは,RCTによる試験結果は信頼性が高いということでしょう.
ランダム化比較試験(RCT)
XとYとの因果関係を判断するために最適な方法が,ランダム化比較試験(RCT)です.

RCTは,「無作為化比較試験」ともよばれます.

例えば,医薬品の場合,こんな感じになります.

【手順】
(1)RCTでは,ある集団を2つのグループに分けます(介入群と対照群).
このとき,グループを構成する人のさまざまな特徴(背景因子)が似るように,被験者をどちらのグループに割り付けるかをランダムに決定します.

(2)介入実験のときは,一方のグループには,試験医薬品Xを使い,もう一方のグループには,外形がそっくりなだけの偽の医薬品Xo(プラセボ)を使います.
このとき,被験者も研究者も, XかXoのどちらが使われたかが分からないようにします(二重盲検).

(3)2つのグループで結果を比較します.

【結果の解釈】
両方のグループに起きた出来事(効果:Y,Yo)に統計学的に有意な差が認められれば,その違いは,製品Xによる効果と判断できます.

製品やサービスを見かけたときは,「〜という試験結果がありました」という文章を信じるのではなく,そのエビデンスと主張される試験結果が導き出された方法に注目すると良いと思われます.