突然ですが、こんな話を紹介します.
診断されない「潜在がん」
それは、ガンと診断されないまま死んでいる人の割合です.
全てのがんについてのデータは無いのですが,男性の前立腺がんについては,こんな話があります.
前立腺癌を複雑にしているもうひとつの要素に潜在癌があります。 潜在癌とは生前、癌と診断されず、死後剖検によって初めてその存在が確認される癌を指します。 70歳以上の日本人剖検例では40%以上に潜在癌が認められ…(参照先)
70歳以上で,がんと診断されなかった人のうち,死後の解剖で40%にがんが見つかる…
衝撃ですよね.
80歳になると,この割合が50%近くになるとも報告されています.
もし,潜在がんを抱えたまま死んでいた人たちが,生前に「前立腺がん」と診断されていたら??
間違いなく,前立腺がんの罹患率は,統計上,今よりもかなり高くなっていたでしょう.
そして,これは重要なことですが,潜在がんを持っていた人たちが,もしも,がん保険に加入していて,がんの診断を受けていたら,診断給付金をもらえていたであろうということは考えられますね.
今後,普及が見込まれている,多種類のがんスクリーニング検査技術が実用化されると,このような,隠れているがんが沢山あぶりだされ,がんと診断される人が急増する可能性があります.
少なくとも「前立腺がん」については,可能性はかなり高いと思われます.
ここからは私の想像でしかありませんが,いま,生きているうちに「がん」と診断される人は,男女の区別なくいえば約2人に1人ですね.
将来には,検査技術の発展と,寿命の延伸との相乗効果によって,これが,3人に2人とか,4人に3人とか,そういうレベルになるんじゃないだろうかと考えています.
これは,現在のがん保険のコストパフォーマンス(期待値)が,将来,上昇することにつながると思うのです.
将来,私たちが70歳とか80歳になった時に,全身をくまなくチェックすれば,早期がんの一つや二つ,簡単に見つかるようになると思うんですよね.
それも,繰り返し.
そうなると,現在のがん保険って,診断されるたびに100万円とか200万円という診断給付金が支払われるわけですから(2年の間隔が必要ですが),老後になったときに十分にペイする可能性があるだろうという期待がもてるんですね.
あくまでも楽観的な妄想です.