こんな質問があります.
「仕事」の反対語は何ですか?
ある調査によると,この質問に対して,日本人は「休み」と答える人が多く,
一方で,欧米人は,「遊び」と答える人が多かったそうです.
この違いが生まれる原因に,宗教が関わっているという説があります.
実は,キリスト教圏では,「労働」は,「罰」や「苦役」という意味があります.
労働は,アダムとイブが「禁断の果実」を食べてしまったことに対して,神が人間に与えた罰なのです.
なので,基本的に,欧米人は,働くことはイヤなことと認識していて,「仕事は素早く済ませたい」という労働観を持っているそうです.
実際,欧米人の働き方を見ていると,オンとオフの切り替えが明確で,めりはりのある生活をしている気がしますね.
他方で,日本人が「休み」を選ぶ人が多いのは,仕事は疲れるものというイメージがあるからだそうです.
日本語の「仕事」の語源は「仕える事」で,古くは神様に仕える事,いわゆる神事としての尊い行いを表現する言葉でした.
日本は多神教なので,日常のありとあらゆるところに神様が存在していると考えられていたことから,どんなことでも働くことは神様への奉仕につながり,よい行い(善行)として考えられてきました.
さらには,手を抜かない,一生懸命やる,ということが大切なのです.
なんとなく納得できる話ですね.