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β-D-グルカンについて

β-D-グルカンの定義

β-D-グルカンは、真菌であるカンジダ属やアスペルギルス属などの細胞壁骨格を構成する主要な成分です。

正式には「(1→3)一β一D一グルカン」と表記します。

β-D-グルカンの解説

β-D-グルカンは、真菌の出芽のとき、または糸状菌菌糸の先端発育のとき、内因性グルカナーゼの作用によって、細胞外へ遊離されます。

侵襲性または播種性真菌症のマーカーとして利用することが可能です。

測定法としては、現在のところ、カブトガニ凝固系を利用したものとして、比色法と比濁法の2種類の方法があります。

なお、血清以外でも髄液や腹水中のβ一D一グルカン値を測定する有用性も報告されています。