日本だけ、諸外国に比べて、給料が上がっていないという話があります。
なぜこんなことが起きるのかというと、それはやはり日本の国土の狭さと、人口密度と、資本主義との掛け合わせによるものなのかなと思われるわけです。
わたしの住んでいる場所は、そこそこ都市なのですが、近年、これまで無利用だった土地に、商業施設がつぎつぎと建設されています。
さまざまなお店が新規オープンしているというわけです。
そんな中、目立つのは、コンビニの近くに別のコンビニができるとか、ドラッグストアの近くに別のドラッグストアができるとか、似た店舗/似たような店舗が増えていることです。
経済のパイは限られているのに、それを奪い合おうとする参加者が増えていくんですよね。
お互いに売り上げを減らし合う、俗にいう「削り合い」なわけです。
おまけに、そのような競争環境では、商品やサービスの値段を決めるときに、どうしても、競争相手の影響を受けてしまい、大きく値上げをすることは難しくなります。
そもそも日本はデフレを放置したために消費者が安い物価に慣れてしまい企業側が値上げができないという事情もあるかもしれません。
日本全国で、こんなことが起きているんでしょうか。
このような削り合いを避けるには、ほかには真似できないような付加価値の高い商品やサービスを生み出すくらいしか思いつきませんが、
現状、そんな事をできる人は多くはなく、
やはり負のループは解消しないのだろうなと思われるのですね。