おしっこをするときの痛み(排尿時の痛み)には、さまざまな原因がありますが、性病としては、男性でも女性でも、淋菌(リン菌) やクラミジアへの感染が疑われます。
リン菌
淋菌(リン菌)は、感染すると、尿道炎を起こします。
排尿時痛のほかに、尿道がかゆくなったり、おしっこのときに焼けるような感じがしたり(排尿時灼熱感)、尿道の出口が赤くなったり(発赤)します。
感染してから発症するまで(潜伏期間)が、2 ~ 7 日間と言われていますのて、思い当たる場合は注意が必要です。
淋菌は、女性の場合は症状があまり無いケースが多く、男性でも、排尿痛が少ないものや尿道からの膿が目立たないものがあります。
したがって、排尿時に、激しい痛みがなくても、リン菌を疑うケースもあります。
クラミジア
一方のクラミジアも、リン菌と同じように、尿道に炎症を引きおこします。
高い感染率のある性病ですが、症状が現れる割合は低く、無症状なのは、男性で約50%、女性で約75%と言われていま。
したがって、不快感や、軽度の腹痛、腰痛などがあるだけでも、疑うことができる性病です。
淋菌の検査と治療
男性は、尿道の分泌物をスライドグラスに塗って標本をつくり、顕微鏡で見ることで診断できます。
また、女性は、子宮頸部と尿道の分泌物を綿棒で採取してスライ ドグラスに塗って標本をつくり、顕微鏡で見ることで診断できます。
治療は、抗菌薬が処方されます。
たとえば、セフトリアキソン、セフォジジム、スペクチノマイシンといった薬になります。
クラミジアの検査と治療
クラミジアは、顕微鏡で診断できないため、基本的には、遺伝子検査を行います。
クラミジアの遺伝子を検出できれば、診断できます。
治療としては、抗菌薬の投与になります。
一般的には、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、レボフロキサシン、トスフロキサシン、シタフロキサシンなどを処方してもらいます。
かかるべき診療科
淋菌やクラミジアは、いずれも簡単な検査ですぐに結果がわかりますので、積極的に『泌尿器科』の診察を受けることがよいでしょう。
自宅用の検査キット
ネット上では、自宅で性病の検査ができる検査キットが紹介されています。
匿名で(名前を知られずに)、郵送で結果が分かりますので、だれにも知られる心配はありません。
クラミジア、淋菌、トリコモナス、梅毒、HIV、ヒトパピローマウイルスなどに幅広く対応しています。
値段などを比べて、申し込むと良いでしょう。