A群β溶血性連鎖球菌
A群β溶血性連鎖球菌は、Streptococcus pyogenesを代表とするグラム陽性の連鎖球菌です。
A群β溶血性連鎖球菌は、Group A β-hemolytic streptococcus (略してGABHS)とも呼ばれます。
病態
GABHSは主に咽頭扁桃炎を引き起こします。
突然の発熱、咽頭痛で受診することが多いです。
診断
臨床所見のみからでも診断は可能ですが、現在は迅速診断が可能です。
鼻汁、咳、結膜炎などの症状は、GABHSによるものではないため、注意を要し、ウイルス感染についても考慮すべきです。
治療
抗菌薬の使用により1日で解熱する疾患です。
抗菌薬は、ペニシリン系よりもセフェム系の薬の方が、治療成績が高いと言われています。
咽頭扁桃炎の原因
参考に、咽頭扁桃炎の原因となる原因微生物を列挙します。
ライノウイルス
コロナウイルス
アデノウイルス
エンテロウイルス
単純ヘルペスウイルス
パラインフルエンザウイルス
インフルエンザウイルス
EBウイルス
サイトメガロウイルス
A群β溶血性連鎖球菌
C群β溶血性連鎖球菌
F群β溶血性連鎖球菌
G群β溶血性連鎖球菌
溶血性アルカノバクテリア
エルシニア
黄色ブドウ球菌
インフルエンザ菌
淋菌
ジフテリア菌
コリネバクテリウム・ウルセランス
クラミドフィラ・ニューモニエ(クラミジア)
マイコプラズマ・ニューモニエ