トレンドが鈍化した後のトレンドレス(横ばい)の状態から、上と下のどちらに動くのかを判断するのに参考になるのが「チャートパターン」です。
チャートパターンには、反転を示唆する「リバーサルパターン」と、継続や調整を示唆する「コンティニュエーションパターン」の二通りがあります。
ここでは、コンティニュエーションパターンを紹介します。
コンティニュエーションパターン
よく登場するのは、トライアングルのパターンです。
「三角保合い(さんかくもちあい)」と呼ばれます。
トライアングルは、3つのタイプに分かれます。
1.上値ラインが右肩下がりで、下値ラインが右肩上がり
このパターンでは、トレンドが再開します。
2.上値ラインが水平で、下値ラインが右肩上がり
このパターンは、買値が切り上がっているということなので、それまでのトレンドの方向性に関わらず、「強気」と判断されます。
なお、下降トレンドの中でこのパターンが見られたときは、底打ちを示唆するシグナルと捉えられることがあります。
3.上値ラインが右肩下がりで、下値ラインが水平
このパターンは、売値が切り下がっているということなので、それまでのトレンドの方向性に関わらず、「弱気」と判断されます。
なお、上昇トレンドの中でこのパターンが見られたときは、天井形成を示唆するシグナルと捉えられることがあります。
4.平行四辺形
上で紹介した三角形のほかに、平行四辺形のパターンも見られることがあります。
ひとつ紹介すると、たとえば、上昇トレンドの中で、このようなパターンが見られます。
これは右肩下がりの平行四辺形で、「フラッグ」と呼ばれるパターンです。
基本的には、価格が急上昇したあとに見られ、その後、高い確率でトレンドが継続(再上昇)します。