βラクタマーゼ
βラクタマーゼは、βラクタム環をもつ薬を分解する酵素で、様々な種類があります。
Amberの分類によれば、遺伝学的に、クラスAからDまで4分類されています。
カルバペネマーゼ
βラクタマーゼのうち、カルバペネムを分解できるβラクタマーゼを、カルバペネマーゼと呼びます。
なお、カルバペネマーゼは、基本的に、カルバペネム以外のβラクタム薬も分解できます。
カルバペネマーゼの種類
カルバペネマーゼは、活性中心の構造により、メタロβラクタマーゼに分類されるものと、セリンβラクタマーゼに分解されるものとに分けられます。
メタロβラクタマーゼに分類されるものには、IMP型、NDM型、VIM型などがあります。
一方、セリンβラクタマーゼに分類されるものには、KPC型、OXA-48型、GES型、IMI/NMC-A型などがあります。
なお、カルバペネマーゼの日本での検出数は、IMP型が多いようです。具体的には、IMP-1や、IMP-6です。