仮想通貨の市場には、私利私欲のために参加するプレイヤーが大勢いる。
市場は、プレイヤーたちの「期待」,「希望」,「恐怖」,「不安」といった心理によって動いていく。
これといった法則は存在せず、なにが起こるかまったくわからない。
最悪の事態が、頻繁に発生する。
予定調和的なものは、何もない。
つねに勝者と敗者が生まれる。
…そのような修羅場に私たちは参加しているのである。
明鏡無心
禅の言葉に「明鏡無心」という言葉がある。
曇りのない鏡が外界のあらゆる変化を映すように、我欲や執着のない無心の心があれば、何事も透き通って見ることができるという意味である。
この教えは、無心の境地で世の中を見れば、そこにある真理が見えると説いている。
「そんなこと起こるはずがない」
「こんな値動きはありえない」
心の中でいくら叫んでも、目の前で起きていることこそが、真実なのである。
私利私欲に目がくらんだときには、禅の教える「明鏡無心」の境地を想起することが大切である。