βラクタマーゼは、ペニシリンやセファロスポリンなどのβラクタム剤を分解する酵素です。
構造上、下記の二つに分類されます。
セリンβラクタマーゼ
セリンβラクタマーゼは、セリンを中心に持つ酵素です。
Amberの分類によれば、遺伝学的に、クラスA、C、Dに分けられます。
クラスAは、ペニシリナーゼに相当します。とくにセフェム系薬剤をも分解するクラスAのセリンβラクタマーゼはESBLsと呼ばれています。
クラスCは、セファロスポリナーゼに相当します。
クラスDは、オキサシリナーゼに相当します。
メタロβラクタマーゼ
メタロβラクタマーゼは、亜鉛を中心に持つ酵素です。
Amberの分類によれば、遺伝学的には、クラスBに分けられます。
メタロβラクタマーゼは、カルバペネマーゼとして機能します。