りんごの幼果に含まれる「りんごポリフェノール(AP)」は、抗老化作用を持っていることが示唆されている。
ヨーロッパでは,古くから,”一日一個のりんごは医者を遠ざける” と言われてきました.
その秘密は,りんごポリフェノール(AP)と呼ばれる成分です.
リンゴの幼果(通常の収穫時期よりもはやく収穫されたもの)は、成熟果に比べて、りんごポリフェノールが高濃度に含まれています。
りんごポリフェノールの主成分はプロシアニジンと言われるもので、カテキンがいくつかつながった構造をしています。
この幼果汁から抽出された「りんごポリフェノール(AP)」は、安全性が確認された食品素材です。
APは、内臓脂肪の蓄積を抑制したり、動脈硬化を抑制したりと、さまざまな生理作用を持っていることが明らかとなっています。
現在では,体脂肪の低減効果をアピールしたりんごポリフェノール配合のトクホ(特定保健用食品)が発売されています.
たとえば,こんなのがあります.
アサヒ凹茶 機能性関与成分の機能 | アサヒの機能性表示食品 | アサヒ飲料
また,サプリメントも展開されています.
では、APは老化防止(アンチエイジング)に役に立つのでしょうか。
この点について、マウスで検証した研究があります。
心筋に過剰な酸化ストレスを受けるように遺伝子操作したマウスに対して、AP を0.1%(w/v)配合した飲料水を摂取させ続けたところ、平均生存率はオスで約30%,メスで約70%卜昇し、心臓組織の傷害度には、明らかな違いがあったと報告されています。
この知見から、APを配合した健康食品を継続的に摂取することで、老化進行の抑制が期待されています。