在宅介護で脱水にならないよう、注意すべきポイントを解説します。
自宅で高齢者が脱水にならないためには
在宅なのに、脱水してしまうお年寄りが多くいます。
原因は、お年寄りは筋肉が少ないので体に水分を留めておけないことに加えて、トイレに行くのが面倒と考えて水分摂取を控えたり、脱水に自分で気がつかなかったりするからです。
脱水は、最悪の場合、死亡につながってしまうため、介護者が注意することが必要です。
脱水状態のチェックを
自宅で高齢者を介護するときは、こまめに脱水していないか確認することが大切です。
たとえば、脇の下を触って乾いていれば、少し脱水していると判断できます。
さらに、口の中が乾燥しているときは、高度に脱水していると判断できます。
そういったときは、すぐに水分補給をしましょう。
つねに水分補給を
また、日頃から、水分が不足しないように、こまめに水分補給をすることが大切です。
特に夏場は汗をかくので、たとえば、スポーツドリンクなど、ミネラルが豊富なものがオススメです。
感染症の予防も大切
他方、食中毒などの感染症の予防も大切です。
冬場で注意すべき点は、ノロウイルス感染です。
嘔吐や下痢、食欲不振による脱水におちいりやすいので、手洗いを確実にしましょう。
薬の確認も
人によっては、尿で体の水分を出す薬を処方されていることがあります。
これを利尿薬(利尿剤)といいます。
心臓が悪い(心不全など)、高血圧、腹水や胸水がたまる場合などに処方されます。
水分補給をしても脱水気味であったり、改善しないときは、これらが原因となっている場合があります。
薬による脱水について不安があるときは、薬を処方している医師に相談してみましょう。