試料が広げられた液体の面積Sと、点着した溶液量Vとの間には、S=KVの関係が成立し、この性質を、メタリング作用または定量供給量といいます。
秤量・感量・感度・読み取り限度の違いとは?
秤量
秤量は、その秤において指定された精度で計り得る質量の範囲のことを意味します。
感量
感量は、天秤か感じる最小の質量のことを意味します。
感度
一定の質量の加重をかけたときに、針や目盛りが、どれほど動くのかの尺度を意味します。
たとえば、感度が良いとは、小さい荷重で針や目盛りが大きく動く場合です。
読み取り限度
感量や感度に関係なく、その測定器具についている目盛りで読み取れる最小値のことを意味します。
通常は、スケールしてある目盛りを10分割した位まで読み取るため、この位が読み取り限度となります。
最小致死濃度とは(LCLo)
最小致死濃度(LCLo:Lethal Concentration Lowest)とは、特定の暴露時間により、ヒトや動物を致死させた暴露濃度の最小値のことを意味します。
レドックスサイクルとは?(触媒用語)
触媒のレドックス(redox)サイクルとは、触媒自身の酸化・還元サイクルのことです。
ニトリド錯体(nitrido complex)とは、配位子として、N3-を含む錯体です。
帰属価格とは、留保需要されたものを評価する価格を指します。
留保需要されたものは、市場において取引の対象とならず、それゆえ取引額は明示されませんので、その評価額の計算の際は、市場に売却のうえ買い直したと仮定し、そのときの価格を「帰属価格」と呼びます。
サルゴ裁判とは、アメリカにおける裁判であり、インフォームドコンセントの法理が初めて示されたことで知られています。
大動脈造影のために使用された麻酔によって半身不随となった患者のマーティン・サルゴ氏は、検査の危険性に関する事前の説明が不十分であったとして、大学病院に対して訴訟を起こしたところ、裁判所は、患者の同意を得るためには、医師は危険性を十分に説明する義務が有ると述べました。
イージーピールとは、容器や包装などを、いわゆるヒートシールにより封緘し、開ける時に剥がしやすくすることです。
通常、紙、アルミ、プラスチックフィルムの片面に、 ホットメルト接着剤を塗布します。
たとえば、シール性とピール性を両立させるために、エチレン−αオレフィン共重合体とTPRなど相溶性の低いポリマーをブレンドする例があります。
FDPとDダイマーの違い
FDPとDダイマーの関係とは?
FDPは、フィブリンおよびフィブリノゲンの分解産物の総称であり、下記のDダイマーを含む概念です。
FDPとは
FDPは、fibrin/fbrinogen degradation products の略です。
血管内皮細胞で産生されるプラスミノゲンアクチベータ(組織プラスミノゲンアクチベータ)が、プラスミノゲンを活性化し、その活性化されたプラスミノゲン(プラスミンといいます)が、フィブリンおよびフィブリノゲンを分解することで、FDPが産生されます。
Dダイマーとは
フィブリンが溶解するとき(二次線溶)、安定化フィブリンがプラスミンによって分解され、種々の高分子中間産物を経て、最終的に生産されるものの一部が、Dダイマー(Ddimer)です。
血中のDダイマーの存在により、体内の二次線溶の発生状況の詳細を検討することができます。
ゴムとエラストマーの違いとは?
ゴム
小さな外力により変形し、その力を取り除くと原型に戻る性質を持つ物質をいいます。
加硫・未加硫に関係なく、上記の性質を示す物質を総称してゴムといいます。
エラストマー
弾性に優れた高分子物質のことをいいます。
おおむね、室温でヤング弾性率が106~107Nm-2であり、引っ張り強度が5×106以上である物質です。
典型的には、加硫されたゴムが該当します。
ゴムとエラストマーの違い
上記のように、「ゴム」という用語も、「エラストマー」という用語も、特定の物質を指す用語ではありません。
両者ともに、物質の有する性質に着目した概念です。
両者の概念は、一部重複するようですが(加硫ゴムなど)、完全に一致はしません。
なお、ゴムとエラストマーの定義については、技術者によっては、ここで記載したものと異なる考え方をしている場合も多々ありますので、用語の意味するところについては、遭遇するたびに確認したほうがよいでしょう。