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化学

極限粘度数とは(固有粘度数とは)[η]

極限粘度数(固有粘度数ともいう)は、H.staudingerおよび野津龍三郎によって、高分子の分子量決定のために導入された量のことで、[η]と表します。

[η]=lim{(η-η0)cη0}(c→0)

上記の式において、ηは、溶液の粘性率、η0は、溶媒の粘性率です。

そして、cは、溶液の濃度で、通常、溶液100ml中の溶質のグラム数を用います。

そして、[η] は、[η]=KMαという式で近似することができます。

Kおよびαは、高分子の種類,溶媒,温度により定まる定数です。

M は、高分子の「粘度平均分子量」と呼ばれるもので、上記の近似式から算出することができます。

なお、粘度平均分子量は、浸透圧法などから得られる数平均分子量の値と、光散乱法などから得られる重量平均分子量の値との、およそ中間の値となることが知られています。

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油展ゴムとは?

油展ゴムとは、ゴムに、油展成分として鉱物オイル、パラフィンオイル、ナフテン系オイルなどを添加したゴムのことです。

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化学

良溶媒とは?

良溶媒りょうようばい(good solvent)

良溶媒とは、常識的な温度の全範囲にわたって、溶質と無制限に混合する溶媒のことです。

良溶媒中の高分子鎖は、よく広がった形をとり、その性質はスケーリング則に従います。

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化学

パスツリゼーションとは?

パスツリゼーションとは、低温殺菌法のことであり、乳製品やぶどう酒など、高温にすると変性するものの防腐を目的とした殺菌法です。

一般的な条件は、62~65度で、30分間です。

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気相反応とは

気相反応とは、気体反応とも呼ばれ、反応に関与する物質のすべてが気体である化学反応です。

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貧溶媒とは?

貧溶媒ひんようばい(poor solvent, bad solvent)

貧溶媒とは、溶質を溶かす能力はあるが、溶解度に限界がある溶媒のことです。

高分子量の溶質に対する溶解度はきわめて低く、重合度が10の鎖状分子では、1%以下であり、重合度が10の鎖状分子では、0.1%以下です。

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耐アーク性とは

定義

耐アーク性とは、アーク放電(大電流低電圧放電)による材質の劣化に耐える能力をいいます。

解説

一般的に、樹脂の表面でアークを発生させると、その高温により分解・炭化します。

はじめは電極付近で起き、最終的に電極間に炭化した導電路ができます(アークトラッキング)。

耐アーク性は、このトラッキングが起こってアークが消滅するまでの時間を測定して比較します(JIS K 6911-1979)。

たとえば、アミノ樹脂は耐アーク性に優れています。

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化学

アポ酵素とホロ酵素の違いとは?

アポ酵素

アポ酵素は、化学反応を触媒する酵素のうち、その触媒活性を発揮させるために、タンパク質以外の補因子が必要となる酵素のことを意味します。

ホロ酵素

また、アポタンパクと補因子とが結合したものを、ホロ酵素といいます。

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アクア錯体とは(aqua complex)

アクア錯体とは、水分子が酸素原子上の孤立電子対で金属イオンに配位した錯体です。

アコ錯体ともいいます。

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化学

ミクロボイドとは?

ミクロボイドとは、ゴム材料に伸張と圧縮が繰り返されて生じるミクロンスケールの空隙のことです。