アルキレンオキシドとは、分子内にエポキシ環を少なくとも1つ有する化合物です。
たとえば、一価のアルキレンオキシドは、下記の一般式で表すことができます。
式中、R2~R5は、水素原子または有機基です。
例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドを挙げることができます。
アルキレンオキシドとは、分子内にエポキシ環を少なくとも1つ有する化合物です。
たとえば、一価のアルキレンオキシドは、下記の一般式で表すことができます。
式中、R2~R5は、水素原子または有機基です。
例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドを挙げることができます。
相溶性とは、複数の種類の高分子鎖同士を混合した場合、あるいは、高分子と可塑剤等とを混合した場合に、分子レベルで完全に混ざり合うことをいいます。
なお、逆に、全く混合せずに、相が分離してしまうことを、「非相溶性」といいます。
温浸とは、溶液から析出した直後の、粒径が微小な沈殿を、母液あるいは他の溶媒によって、ゆるやかに温めながら放置する操作のことをいいます。
協奏反応とは、下記の2つの特徴をもつ反応のことをいいます。
①反応系から生成系への反応の過程で進行する
②分子中の複数の点に、結合の形成や切断が、同時に、また、連続的に発生•進行する
なお、協奏反応は、 イオンや遊離基などの中間体が生じないので、no mechanism reaction とも呼ばれます。
ミリ当量「mEq」とは、電解質の量を表示する単位です。
一般に、生体内の電解質など、絶対量が少ないものについて、当量「Eq」の1/103であるミリ当量「mEq」が用いられます。
ちなみに、1当量すなわち「1Eq」は、「1Eq」=「1原子量/原子価」で表されます。
例えば、1mEqのNaは、(23/1)×(1/103)=23mg のNaのことを意味し、さらに、2mEqのNaは、2×(23/1)×(1/103)=46mg のNaのことを意味します。
また、1mEqのCaは、(40/2)×(1/103)=20mg のCaのことを意味し、さらに、2mEqのCaは、2×(40/2)×(1/103)=40mg のCaのことを意味します。
グラム当量数とは、酸または塩基の水溶液の濃度を表すための概念です。
グラム当量数=質量/グラム当量 です。
グラム当量数は、記号「N」で表されます。
グラム当量数は、「規定度」あるいは「規定濃度」とも呼ばれます。
1規定濃度(N)の溶液とは、溶液1リットルあたりにグラム当量数1の溶質を含む溶液のことを意味します。
なお、グラム当量とは、酸(または塩基)の質量を、酸(または塩基)の価数で割った数(単位は質量)です。
すなわち、物質Xの1グラム当量=(Xの1molの質量)/(Xの価数) となります。
水平化効果とは、酸の解離度を示すパラメータである「酸解離定数(pka)」を測定する際に問題となる現象です。
酸解離定数pkaは、pka=-log10Kaで定義され、式中の「Ka」は酸の電離定数です。pkaの値が小さいほど強い酸と評価されます。
pkaは、電位滴定法、紫外可視分光法、核磁気共鳴分光法などにより、通常、水中で測定されます。
たとえば、水中において、塩酸や硫酸などの、オキソニウムイオン(H3O+、pka=-1.7)よりも強い酸は、水と完全に反応します。つまり、酸は完全に電離し、水分子にプロトンが与えられ、オキソニウムイオンが生じます。
このとき、水溶液の酸の強さは、オキソニウムイオンのみを反映します。これを、溶媒による「水平化効果」といいます。
従って、水中で完全電離する強酸A、Bがあるとして、同じ濃度であれば、強酸Aのpka値と、強酸Bのpka値とは、同じ値となります。 つまり、強酸AとBの酸の強弱を評価することができません。
そのような非常に強い酸の強弱を調べる手法としては、たとえば、プロトン供与能が水よりも高い溶媒(たとえば酢酸)中で測定したpka値を比較する方法があります。
なお、上記では、強酸を例に説明しましたが、強塩基の場合も同様です。すなわち、水中では、強塩基が、水分子からプロトンを奪うことにより水酸化物イオンを生じさせる結果、強塩基の強さと、水酸化物イオンの塩基としての強さとを区別できなくなります(従って、強塩基の強さを水中で測定することはできません)。
アルケニル基 (alkenyl groups)とは、アルケンの任意の炭素原子から一個の水素原子を除去した一価基です。
一般式は 「CnH2n-1−」です。
アリール基(aryl group)とは、単環式または多環式の芳香族炭化水素の環に結合した水素原子を1つ除去することにより生成される基のことです。
例えば、フェニル基(C6H5-)、トリル基(CH3C6H4-)があります。
アラルキル基(aralkyl group)とは、アルキル基(CnH2n+1)の水素原子の1つがフェニル基などのアリール基で置換されているアルキル基をいいます。
アラルキル基の具体例には、「ベンジル基(フェニルメチル基)C6H5CH2」や、 「フェネチル基(フェニルエチル基)C6H5C2H4」などがあります。