多元金属触媒(複合金属触媒)とは、2種類以上の金属を組み合わせた触媒です。
たとえば、「Pt」に、「Re」や「Sn」を組み合わせてアルミナに担持された二元金属触媒が工業的によく利用されています。
多元金属触媒(複合金属触媒)とは、2種類以上の金属を組み合わせた触媒です。
たとえば、「Pt」に、「Re」や「Sn」を組み合わせてアルミナに担持された二元金属触媒が工業的によく利用されています。
流動床反応器とは、流動式反応器のうち、反応物を含む流体中に触媒を浮遊させて触媒を流体のように混合させることができるものをいいます。
多分子層吸着とは、吸着された分子が、層状に重なって吸着することをいいます。
たとえば、固体に気体分子が沸点近傍の温度で吸着する場合に多く見られます。
スチームストリッピング(Steam stripping)とは、蒸気を揮発成分と直接に接触させることにより、揮発成分をガス化させて系外に除外する方法のことをいいます。
段効率とは、クロマトグラフィーにおけるカラムを理論段相当高さ(H)を尺度として評価したものです。
Hは、カラム充填剤が細かいほど、あるいは、充填が均一であるほど小さくなり、その結果、段効率は高くなります。
層間化合物とは、層状化合物をもつ化合物の層と層との間に、他の「原子」、「分子」、あるいは「イオン」が入り込みできる化合物です。
たとえば、黒鉛の層間にカリウムが入り込んでできる化合物がよく知れられています。
パーオキサイド架橋とは、分子鎖同士を直接つなぐ方法であり、具体的には、有機過酸化物および反応助剤を用いて、分子鎖に結合している水素を引き抜いて、そこに、水素が引き抜かれた別の分子鎖を結合する反応です。
分子鎖同士の結合は、炭素と炭素との間に生じます。
ROOR → 2RO・
RO・+ PーH → ROH + P・
(P−Hは、生ゴムを表す)
2P・ → PーP
界面重合を解説します。
界面とは、二つの相が互いに接触している境界面を意味します。
たとえば、気体と液体との境界面や、液体と液体との境界面です。
2種類の反応性の高い2官能性成分を、互いに混じり合わない2種類の溶液に別々に溶解させたうえで、その2種類の溶液を混合します。
両者は混じり合わないため、境界面が生じます。
この両者の界面で、成分を重合させる方法のことを、「界面重合」といいます。
加硫ゴムは、弾性および粘性の両方の性質を持っています。
粘性がある加硫ゴムに応力が加えられると、ゴムによる変位に対する力は時間的に遅れて観測されます。
その理由は、不規則に絡みあっているゴムの分子鎖が摩擦し合うため、エネルギーと時間とが消費されるからです。
このときに消費されるエネルギーを、ヒステリシスロスといいます。
ヒステリシスロスは、内部摩擦、あるいは、履歴損失とも呼ばれます。
ヒステリシスロスが大きいゴムほど、力学的エネルギーが、熱エネルギーに変換される割合が大きいことになります。
HLBとは、Hydrophile-Lipophile Balanceのことで、界面活性剤の親水性と親油性のバランスを示すバロメーターを意味します。
界面活性剤は、乳化剤、消泡剤、湿潤剤、洗浄剤、可溶化剤などの多くの用途に使われますが、目的に応じた界面活性剤を選択するときの目安として、HLBが利用されます。
HLB値は、0から20まで設定されており、親水基を持たずに親油基(疎水基)のみ持つものを「HLB=0」とし、親水基のみ持つものを「HLB=20」としています。
親油性と親水性を持つ界面活性剤は、0〜20の間にある、いずれかの値をとり、親水性が強いほどHLB値は大きくなります。
親水性が高い(HLB値の大きい)界面活性剤を、水と油に混ぜると、親水基が外側で、親油基が内側にくるO/W型のエマルジョンになります。
反対に、親油性の高い(HLB値の小さい)ものを、水と油に混ぜると、親油基が外側で、親水基が内側にくるW/O型のエマルションとなります。