加硫ゴムは、弾性および粘性の両方の性質を持っています。
粘性がある加硫ゴムに応力が加えられると、ゴムによる変位に対する力は時間的に遅れて観測されます。
その理由は、不規則に絡みあっているゴムの分子鎖が摩擦し合うため、エネルギーと時間とが消費されるからです。
このときに消費されるエネルギーを、ヒステリシスロスといいます。
ヒステリシスロスは、内部摩擦、あるいは、履歴損失とも呼ばれます。
ヒステリシスロスが大きいゴムほど、力学的エネルギーが、熱エネルギーに変換される割合が大きいことになります。
加硫ゴムは、弾性および粘性の両方の性質を持っています。
粘性がある加硫ゴムに応力が加えられると、ゴムによる変位に対する力は時間的に遅れて観測されます。
その理由は、不規則に絡みあっているゴムの分子鎖が摩擦し合うため、エネルギーと時間とが消費されるからです。
このときに消費されるエネルギーを、ヒステリシスロスといいます。
ヒステリシスロスは、内部摩擦、あるいは、履歴損失とも呼ばれます。
ヒステリシスロスが大きいゴムほど、力学的エネルギーが、熱エネルギーに変換される割合が大きいことになります。
ケチミンとは、ケトンとアミンとが反応したものです。
ケチミンは、水と反応することで、ケトンとアミンに解離します。
ケチミンは、潜在性硬化剤の一種です。
身の回りの高分子には、たとえば容器や繊維があります。
身近な容器であるペットボトルはPET(ポリエチレンテレフタレート)からできています。
また、スーパーで見かけるような白い皿は、ポリスチレンからできています。
家電製品のキャビネットには、ポリプロピレンが中心となっていることが多いです。
さらに、バケツには、ポリ塩化ビニルや、ポリエチレンが用いられています。
繊維は、天然繊維と、合成繊維に分類され、身近では、衣服や装飾品に用いられています。
天然繊維の代表例は、綿(コットン)、麻、毛(ウール)、カシミヤ、絹(シルク)などです。
合成繊維の代表例は、ナイロンと、ポリエステルです。
ナイロンは、単位分子がカルボキシル基COOHとアミノ基CONHとの間の「アミド結合」によって結合したものです。
また、ポリエステルは、単位分子がカルボキシル基COOHとヒドロキシル基OHとの間の「エステル結合」によって結合したものです。
非溶媒とは、実験可能な温度範囲で溶質を溶かす能力がほとんどない溶媒のことです。
極限粘度数(固有粘度数ともいう)は、H.staudingerおよび野津龍三郎によって、高分子の分子量決定のために導入された量のことで、[η]と表します。
[η]=lim{(η-η0)/cη0}(c→0)
上記の式において、ηは、溶液の粘性率、η0は、溶媒の粘性率です。
そして、cは、溶液の濃度で、通常、溶液100ml中の溶質のグラム数を用います。
そして、[η] は、[η]=KMαという式で近似することができます。
Kおよびαは、高分子の種類,溶媒,温度により定まる定数です。
M は、高分子の「粘度平均分子量」と呼ばれるもので、上記の近似式から算出することができます。
なお、粘度平均分子量は、浸透圧法などから得られる数平均分子量の値と、光散乱法などから得られる重量平均分子量の値との、およそ中間の値となることが知られています。
油展ゴムとは、ゴムに、油展成分として鉱物オイル、パラフィンオイル、ナフテン系オイルなどを添加したゴムのことです。
良溶媒(good solvent)
良溶媒とは、常識的な温度の全範囲にわたって、溶質と無制限に混合する溶媒のことです。
良溶媒中の高分子鎖は、よく広がった形をとり、その性質はスケーリング則に従います。
貧溶媒(poor solvent, bad solvent)
貧溶媒とは、溶質を溶かす能力はあるが、溶解度に限界がある溶媒のことです。
高分子量の溶質に対する溶解度はきわめて低く、重合度が104の鎖状分子では、1%以下であり、重合度が106の鎖状分子では、0.1%以下です。
ミクロボイドとは、ゴム材料に伸張と圧縮が繰り返されて生じるミクロンスケールの空隙のことです。
スコーチとは、配合ゴムの貯蔵中や、加硫(架橋)行程前の作業中に、初期加硫(架橋)してしまうことをいいます。
スコーチは、「早期加硫」あるいは「焼け」ともいいます。
なお、スコーチを制御するために、スコーチリターダーを配合します。