ホフマン法とは、統計解析の一手法であり、患者を含んだ群で対数確率紙を用いて、相対累積度数をプロットし、健常者群と思われる部分を外挿し、2.5~97.5%の範囲の測定値を臨床参考範囲とする方法です。
アザとは(aza:化学用語)
アザとは、有機化合物中の炭素原子が窒素原子に置き換わったことを表す接頭辞です。
環状化合物、および、長鎖状ポリアミンの命名に使われます。
コスミドベクターとは?
コスミドベクターとは、挿入断片サイズの大きいファージの利点、および、扱いやすいプラスミドの利点を活かした混成ベクターで、通常のプラスミドベクターの数倍にあたる44kbまでの挿入断片を許容します。
朔(新月)および望(満月)の日から 5日以内に現れる、各月の最低低潮面の平均値をいいます。
ホールドアップ問題とは?
ホールドアップ問題とは、契約の不備につけこんで、雇用主が労働者に無理難題を押し付ける問題のことをいいます。
たとえば、賃金のカットなどです。
これは、買い手市場において発生しやすい問題です。
とくに、他の職場で通用しない技能を身につけている人は、ホールドアップ問題を生じる可能性が大きいです。
解決策として、最低賃金を定める方法があります。
輸液製剤の種類・分類
輸液製剤について解説します。
輸液製剤は、成分別にみると、大きく3つに分類されます。
- 電解質のみからなる輸液製剤
- ブドウ糖のみからなる輸液製剤
- 電解質とブドウ糖からなる輸液製剤
それぞれ解説します。
電解質のみからなる輸液製剤
電解質のみからなる輸液製剤(いわゆる電解質輸液製剤)は、生理食塩水とリンゲル液とに大きく分けられます。
いずれも、「等張電解質製剤」と呼ばれる輸液製剤です。
等張電解質製剤を経静脈的に投与すると、細胞外液のみを増加させることができます。
より詳しくは、細胞外液のうち15%は間質、5%は血管内に分布しますので、等張電解質製剤を500mL投与すると、間質に375mLが分布し、血管内に125mLが分布します。
生理食塩水
生理食塩水は、0.9%の食塩水です。
NaとClがともに154mEq/Lの濃度になっています。
血漿に比べて、NaもClも濃度が高くなっているため、大量に投与すると、高Na血症や高Cl血症をきたしたり、他の電解質が希釈されてたりしてしまう危険があります。
よって、生理食塩水は、細胞外液の補充のための応急的な輸液として使い、病態が明らかになったら、適切な輸液に切り替える必要があります。
リンゲル液
生理食塩水にKやCaを加えて、生理食塩水よりも細胞外液液の組成に近づけたものをリンゲル液といいます。
現在用いられているリンゲル液には、アルカリ化剤が配合されています。
アルカリ化剤の種類により、リンゲル液は3種類に分類されます。
乳酸を加えた「乳酸リンゲル液」、酢酸を加えた「酢酸リンゲル液」、重炭酸を加えた「重炭酸リンゲル液」です。
乳酸リンゲル液に含まれる乳酸や、酢酸リンゲル液に含まれる酢酸は、体内代謝により重炭酸イオンになり、アルカリ化作用を発揮します。
このため、乳酸リンゲル液や酢酸リンゲル液により、アシドーシスを緩やかに補正することができます。
なお、重炭酸リンゲル液は、重炭酸イオンの供給に生体内での代謝を必要としません。
ブドウ糖のみからなる輸液製剤
5%ブドウ糖液が一般に用いられます。
主に細胞内脱水がある場合に用いられます。
その理由は、5%ブドウ糖液の浸透圧は、約278mOsm/Lであり血漿浸透圧と等張性となっていますが、含まれるブドウ糖が細胞内に移行すると、低浸透圧になり、水分が細胞内に移動するためです。
計算上は、5%ブドウ糖液を500mLを投与すると、水分のうち約40mLは血管内に分布し、約320mLは細胞内に分布します。
なお、細胞内に移行したブドウ糖は代謝されて水に変化します(1molのブドウ糖から6molの水が産生される)。この水は「代謝水」と呼ばれます。
電解質とブドウ糖からなる輸液製剤
高張電解質輸液製剤
上述のリンゲル液に5 %のブドウ糖を加えた製剤や、1 %のブドウ糖を加えた製剤があります。
いわゆる高張電解質輸液製剤です。
低張電解質輸液製剤
生理食塩水と5%ブドウ糖を配合した輸液製剤で、配合割合によって、1号液、2号液、3号液、4号液の四種類があります。
1号液
生理食塩液と5%ブドウ糖液を1:1で配合した輸液製剤です。
Kを含まないため、脱水が明らかな患者の腎機能や血漿K濃度が不明の場合でも比較的安全に投与することができることから、「開始液」とも呼ばれます。
2号液
NaやClの濃度は1号液とほぼ同じで、Kを20〜30mEq/L含むのが2号液です。
リン(P)やマグネシウム(Mg)を加えた2号液もあります。
一般に、2号液は「脱水補給液」と呼ばれますが、1号液の投与によって利尿があった後の低K状態や細胞内電解質の補正を目的に使用されることから、「細胞内修復液」と呼ばれることもあります。
3号液
生理食塩液と5%ブドウ糖液を1:3程度で配合した輸液製剤です。
Naを30〜60mEq/l、Kを10〜35mEq/l、Clを35〜50mEq/l含んでいます。
3号液を、一日あたりの水分の喪失量である約2000ml補給すると、一日のうちに生理的に失うNa、Cl、Kの量(一日維持量)を補給できることから「維持液」とも呼ばれます。
なお、アルカリ化剤として乳酸が配合されているものがあります。
4号液
生理食塩液と5%ブドウ糖液を1:4程度で配合した輸液製剤です。
Kを含有しないため、腎機能の低下した患者や、術後早期の患者に使用されます(いわゆる術後回復液)。
マスターバッチとは?
マスターバッチとは、プラスチック用着色剤の一種であり、顔料をプラスチック中に高濃度に分散させたものを、ペレット状または板状としたものです。
プラスチックを加工するとき、着色のために、色剤であるマスターバッチを混和します。
なお、色剤としては、マスターバッチの他にも、「ペーストカラー」、「ドライカラー」、「リキッドカラー」、「着色樹脂」などがあります。
アセタト錯体とは、酢酸イオンCH3CO2− が酸素原子上の孤立電子対で金属イオンに配位した錯体です。
・一つの酸素原子が一つの金属原子に末端配位したもの、
・二つの酸素原子が二つの金属原子間に架橋配位したもの、
・同一の金属原子に二座でキレート配位したタイプ
などのタイプがあります。
微生物の生物型と血清型との違いとは?
同一の菌種または菌型に属する細菌を菌株といいます。
そして、その中で、生物学的性状の異なるものを生物型biotypeといい、また、血清学的性状で抗原性の異なるものを血清型serotypeといいます。
ホモジネートとは、細胞や組織をホモジナイザーにより破壊して生成された懸濁液のことを意味します。