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散録

女性の部下を食事に誘ってセクハラと訴えられることも

男性の上司が、部下の女性を食事に誘うときに注意すべきなのが、セクハラにならないようにすることです。

セクハラにあたる行為

男性が、上司であること利用して、女性の部下に交際を強要したり、それを拒否した女性の部下を降格・解雇したりする行為は、セクハラと認定されます。

たとえば、仕事の終わりに、二人きりでの食事に誘うような行為です。

管理職になったら、このような軽率な行動には、十分気をつけるべきです。

外資系企業ではセクハラ事件を起こすと、即時解雇になるとこは珍しくありません。

日系企業も、年々、セクハラに関しては厳しくなりつつあります。

もしセクハラされたと女性が会社に通報したり、裁判で訴えたりしたら、男性の上司は、降格させられたり、配置転換させられたりするのが通常のようです。

証拠があると厳しい処分も

二人きりの食事に誘ったメールが残っていた場合、証拠となり、言い訳が通用しなくなります。

裁判になった事例では、音声データが決め手となって、懲戒解雇になった例もあるようです。

また、たとえ証拠が見つからなかったとしても、一度セクハラ疑惑がつきまとうと、出世や昇進に影響してしまいます。

部下の女性と外で会う方法

セクハラ疑惑で失脚しないためには、女性と会う時は、二人になる状況を避けることが大切です。

なるべく複数人で会うことが簡単な対策となります。

もし二人で会いたい場合は、夜ではなく、ランチを利用してお酒の入らない状況にするか、他の職員に、二人で会うことを公言しておくとよいでしょう。

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生物

バミューダ原則とは?

バミューダ原則とは、1996年にバミューダ諸島にて開かれた会合でなされた合意のことです。

合意されたのは、ゲノムプロジェクトで解析された塩基配列を、降雨的なデータベースに24時間以内に提供することでした。

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生物

BCFとは?

BCF( Bioconcentration Factor)とは、生物濃縮係数を意味します。

詳細には、BCFは、生物中の化学物質濃度と、環境あるいは食物中の濃度との比です。

生物濃縮は、食物連鎖による化学物質の蓄積を意味します。

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病気

百日咳の原因、感染経路、症状、診断、治療

急性呼吸器感染症である「百日咳」について解説します。

原因微生物

百日咳の原因微生物は、百日咳菌(Bordetella pertussis)です。

病原因子

主な病原因子は、接着因子として、線維状赤血球凝集素(filamentous hemagglutinin:FHA)、線毛、パータクチンなどがあります。また、毒素として、百口咳毒素(pertussis toxin:PT)、アデニル酸サイクラーゼ毒素(ACT)、壊死毒素などがあります。

感染経路

百日咳菌は、患者の上気道分泌物の飛沫や直接の接触によって経気道的に感染します。

免疫のない濃厚接触者では80%は罹患するとされています。

親から新生児・早期乳児への伝播や、集団生活での伝播が問題視されています。

潜伏期間

潜伏期間は、およそ7〜10日間と言われます。

症状

小児では特徴的な激しい咳を主症状とします。

成人では慢性的な咳を主症状としますが、その症状は非定型で軽いことが多いです。

以下では小児の症状を解説します。

カタル期

発症から1〜2週間では、かぜ症状で発症し、咳は次第に強くなります。この時期は、飛沫菌量が多く、家族内感染や集団感染を起こしやすい時期です。

なお、痰を伴わない咳で発症し、通常の鎮咳薬では咳が治まりせん。

痙咳期

発症から3〜6週間では、顕著な咳がみられます。

乾性咳嗽が激しくなり、1呼気の間に5〜10回の連続的な咳き込み(staccato)、あえぐような吸気性笛声(whooping)を繰り返します。

乳幼児では、継続的な咳発作のなかで呼吸停止、嘔吐、チアノーゼ、痙攣などを起こし、まれに肺高血圧や脳出血、低酸素状態が続いて死に至ることがあります。

回復期

その後の数週間は回復期となりますが、このときにも咳は続きます。

診断

2週間以上の咳があり、かつ、①発作性の咳き込み、②吸気性笛声、③咳き込み後の嘔吐、の少なくとも1つを伴う場合に本症を疑います。

検査

遺伝子診断ではPCR法やLAMP(loop-mediated isothermal amplification)法が用いられます。

また、時間はかかりますが、培養検査によっても診断可能です。

治療

抗菌薬は、特徴的な咳が出る前であれば、症状の軽症化に有効です。

ただし、百日咳は、典型的な咳が出始める痙咳期に疑われることが多いため、この時期の抗菌薬の投与は、症状改善の目的よりも、除菌による周囲への伝搬防止が目的となります。

抗菌薬としては、マクロライド系抗菌薬の内服が第1選択薬となります。すなわち、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなどです。

内服できない場合や、重症入院患児では、ピペラシリン、セフォペラゾンなどの静注を行います。

乳児などの重症例では、静注用γ-グロブリン製剤の大量療法が著効を示すことがあるとの報告があります。

なお、咳嗽発作に対しては、去痰薬やβ2-刺激薬を併用するなどして、対症療法を行います。

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医療従事者向け

インスリンの副作用

インスリンは、体内で分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。

糖尿病では、インスリンが不足しているため、インスリンを投与して補充することがあります。

しかし、インスリンを投与するときに、副作用が現れるとこがあるので解説します。

なお、インスリン投与する方法には、「インスリン注射療法」、「インスリン吸入療法」、「持続皮下インスリン注入療法」などがあります。

インスリンの影響で起きる副作用

低血糖

インスリンの作用が強く出すぎると、患者は低血糖になります。

一般には、低血糖とは血糖値が 70mg/dL以下になった状態、または急激に血糖値が下がった状態を意味します。

低血糖になると、段階的に生理的な変化が起きます。

血糖値が80mg/dL付近まで低下すると、まず、インスリン分泌が抑制されます。

血糖値が70mg/dL付近まで低下すると、グルカゴン・アドレナリンが分泌され、さらに60mg/dL以下まで低下すると成長ホルモンやコルチゾールが分泌されます(いわゆる拮抗調節反応:counter-regulation)。

通常は、この拮抗調節反応により、自律神経系の変化が誘発され、異常な空腹感、発汗、振戦、動悸、不安感などの自律神経刺激症状(いわゆる警告症状)が患者に自覚されます。

さらに血糖値が50mg/dLを 下回ると、中枢神経機能低下による症状が現れます。

たとえば、判断力低下、眠気、行動異常、意識障害です。

なお、高齢者や罹病期間の長い患者、自律神経障害のある患者では、インスリンやグルカゴンの反応低下や分泌不全を認めるため、警告症状が出ないまま、突然、中枢神経症状が出現することがあります。

いわゆる無自覚性低血糖です。

無自覚性低血糖は昏睡に陥ることもある危険な状態で、もし周りに誰もいなかったり、運転や危険な作業中だったりすると、生命にかかわります。

無自覚性低血糖では、血糖値の自己測定を習慣化し、低血糖症状と血糖値との関係を確認しておくことが大切です。

対策としては、あえて血糖値を高めにコントロールする方法があります。

また、たとえば、自分が糖尿病であることを他人に知らせるためのカードを携帯する、独居の高齢者などは近所の人に知ってもらう、家族にグルカゴン注射を覚えてもらう、運転前に血糖測定をする、といった対策があり得ます。

体重増加(太る)

インスリンは中性脂肪の合成を促進するため、高インスリン血症になると体重増加の原因になりえます。

また、治療中に反復性の低血糖症状を起こした場合、過剰のカロリー摂取につながることもあります。

なお、インスリンで血糖値が下がると安心し、食事療法や運動療法をおろそかにしてしまうことも、体重増加につながります。

体重増加は、インスリン抵抗性を助長し、 結果としてインスリンの増量につながります。

さらに、インスリン増量がさらなる体重増加をきたすという悪循環に陥ることがあります。

このため、肥満者のインスリン治療に際しては、食 事療法と減量プログラムの徹底が必要となります。

リポハイパートロフィー (Lipohypertrophy)

インスリンを皮下に注射すると、その部位で高インスリン状態となり、脂肪合成が促進され、皮下の脂肪が隆起することがあります。

これは、インスリンリポハイパートロフィー(皮下脂肪肥大症)と呼ばれます。

原因は、同一部位への注射が原因であることが多いです。

皮下脂肪肥大症を来した部位では、穿刺時痛が減弱するため、患者は同部位を好んで皮下注射を行う傾向がありますが、隆起したところに注射をするとインスリンの吸収が悪くなり、血糖コントロールを乱す原因となります。

医療従事者が「注射部位は、打つたびに2〜3cmずらしましょう」などと呼びかけ、同一部位への注射を避け、少しずつ注射部位をずらすようにすると、改善していきます。

インスリン浮腫(むくみ)

長期に高血糖状態にあった患者にインスリンを投与して血糖値を急激に改善すると、浮腫を生じることがあります。

インスリンによる腎ヘンレループでのNa吸収の充進や、毛細血管の透過性の亢進が原因と言われますが、腎障害・心臓病がなければ,数日で消失するといわれています。

肝機能低下

長期間にわたる血糖コントロール不良の患者に対してイ ンスリン治療を行うと、一過性の肝機能障害をきたすことがあります。

主な原因としては、肝臓 への急速なグリコーゲン蓄積と言われています。

通常、経過は良好で、肝機能は1〜2か月で正常化することが多いです。

インスリン製剤に対する免疫反応による副作用

インスリン抗体(insulin antibody;IA)

インスリン治療中の患者の中には、外因性のインスリンに対する抗体が産生される患者がいます。

投与されインスリンはインスリン抗体と結合し、インスリン作用を発揮できなくなります。

インスリンアレルギー

外因性のインスリンがアレルゲンとなるケースです。

アレルギーはIgEを介する二相性過敏反応が最も高頻度です。

局所インスリンアレルギーの症状としては、皮下注射部位の腫脹・発赤・掻痒感・硬結が多いです。

重症化すると、全身に症状が出現し、アナフィラキシーショックに陥ることがあります。

軽症の場合、インスリン投与の中止により自然消退することもあります。

一方、患者がインスリン依存状態にある場合は、インスリン製剤の変更や、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の併用、脱感作療法、CSⅡを用いた持続少量投与などによりインスリン投与を継続する必要があります。

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散録

貸出金利と預金金利の違いとは?

貸出金利

貸出金利とは、銀行がお金を貸出すときの金利である。

身近な例では、住宅ローンの金利が年1パーセントという具合である。

銀行にとっては収入にあたる。

なお、日銀と民間銀行との間では、貸出金利がマイナスになることがある。

日銀にとっては、通貨の供給を増やすことができ、民間銀行にとっては、元本が減るため、返すお金が減るというメリットがある。

預金金利

一方の預金金利とは、銀行が預金者に支払う金利である。

これも身近な例では、定期預金や普通預金の利息のことである。

銀行にとっては、コストにあたる。

なお、預金金利をマイナスすれば、預金からお金を徴収できるため、収入になる。

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化学

エッグボックスとは?

エッグボックスとは、たとえば、ペクチンと、カルシウムイオンとが反応してペクチンが架橋構造をとること、すなわち、カルシウムイオンがペクチンの中に入り込み結合した状態をいいます。

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生物

ソマトトロピンとは?

ソマトトロピン(somatotropin)は、成長ホルモン(growth hormone)とも呼ばれます。

ソマトトロピンは、成長ホルモン放出ホルモンにより促進的に、ソマトスタチンにより抑制的に調節されます。

成長促進作用、ならびに、糖・タンパク質・脂質・水・電解質代謝・組織の増殖・分化などの多彩な作用を持ちます。

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化学

第二世代アクリル系接着剤とは?(SGA)

第二世代アクリル系接着剤(SGA)とは、触媒によってラジカルを発生し、ラジカルを基点にエラストマーとアクリルモノマーとが、「グラウド重合」という化学結合をして、接着被膜を形成する接着剤です。

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医療従事者向け

ホフマン法による基準値の策定(Hoffmann法)

ホフマン法とは、統計解析の一手法であり、患者を含んだ群で対数確率紙を用いて、相対累積度数をプロットし、健常者群と思われる部分を外挿し、2.5~97.5%の範囲の測定値を臨床参考範囲とする方法です。