無作用量とは、複数の動物群を用いて被験物質の投与量を変えて毒性試験を行い、生物学的なすべての影響が対照群に対して統計学的に有意な差を示さなかった最大投与量のことをいいます。
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刑事補償請求権と国家賠償請求権の違い
刑事補償請求権
刑事補償請求権とは、逮捕・抑留(よくりゅう)、拘禁(こうきん)、起訴、裁判された後に、無罪判決を受けたときは、法律の定めにより、国に賠償を求めることができる権利です。
法的根拠は憲法40条。
国家賠償請求権
国家賠償請求権とは、公務員の故意または過失により不法行為により生じた損害について、国または地方公共団体に、賠償を求めることができる権利です。
法的根拠は、憲法17条。
刑事補償請求権と国家賠償請求権の違い
両者の大きな違いは、国家賠償請求権の発生には、公務員の故意または過失を要件としますが、これに対して、刑事補償請求権は、公務員の故意または過失を要件としない点です。
相対危険と寄与危険の違い
相対危険
相対危険は、危険因子に曝露していない群の罹患リスクに対する、危険因子に曝露している群の罹患リスクの「比」です。
相対危険は、疾病罹患と、危険因子曝露との関連の強さを評価する指標になります。
寄与危険
これに対し、寄与危険は、危険因子に曝露している群の罹患リスクと、危険因子に曝露していない群の罹患リスクとの「差」です。
寄与危険は、危険因子が集団に与える影響の大きさを評価する指標になります。
国連貿易開発会議と訳されます。
1964年に第一回会議(ジュネーブ)が開かれ、以後、4年に1回開かれています。
国連の一つの会議で、その目的は.I南北問題の検討や、解決策の形成と提言です。
マラスムスとクワシオルコル
マラスムスとクワシオルコルについて解説します。
マラスムス
飢餓や、消化・吸収障害などにより栄養素が不足した場合、エネルギーや蛋白質が欠乏します。
エネルギーと蛋白質が、両方とも不足あるいは欠乏している状態を、マラスムス(Marasmus)と呼びます。
エネルギーと蛋白質の不足が長く続くと、エネルギーの貯蔵庫である脂肪組織や、タンパクの貯蔵所である骨格筋が分解され、エネルギー源として、ケトン体やグルコースが産生されます。
したがって、マラスムスでは、脂肪組織の減少や、骨格筋の萎縮がみられます。
ただし、骨格筋からアミノ酸が放出され、そのアミノ酸が肝臓に取り込まれて蛋白合成が行われるため、血清アルブミンやトランスフェリンなどの蛋白は、比較的正常域に保たれ、浮腫はみられません。
マラスムスの語源
マラスムス(Marasmus)は、もともとは、ラテン語のmarasmosやギリシア語のmaraineinに由来し、『衰弱する』、『しおれる』という意味があります。
クワシオルコル
一方、エネルギー量は比較的確保されているものの、蛋白質が著しく不足あるいは欠乏している状態を、クワシオルコル(Kwashiorkor)と呼びます。
一般に、炭水化物の摂取時には、インスリンが分泌されるため、脂肪組織や骨格筋の分解がブロックされます。
したがって、クワシオルコルでは、肝臓における、血清アルブミンなどの蛋白の合成が低下するため、浮腫が現れます。
クワシオルコルの語源
クワシオルコル(Kwashiorkor)の語源は西部アフリカ,ガーナの俗語で、意味はkwashi=first, orkor=secondで、母親が第2子を妊娠した時の第1子の状態を意味するといわれています。すなわち、第2子を妊娠した母親から離された子供に起こる病気という意味です。母親が第2子を妊娠すると母乳哺育が中止され、炭水化物主体の食事で養育されるために低タンパク状態に陥るという意味です。なお、一方で、kwashiorkorの子供に見られる皮膚の症状から、kwasi=子供, orkor=赤い,に語源があるという説もあります。
マラスムスとクワシオルコルの成因
マラスムスおよびクワシオルコルの成因としては、飢餓だけでなく、消化吸収障害、感染。腎臓・肝臓障害、悪性腫瘍、神経性食思不振症など、様々なものがあります。
売上高最大化仮説とは?
寡占企業の行動について、W.ボーモルが提唱した理論です。
この理論では、寡占企業の行動原理は、利潤の最大化ではなく、売上高の最大化にあると述べられています。
そして、この行動原理により、固定費用の増加による産出量の低下や、広告宣伝費の増大が説明できるといいます。
カルドア・ヒックス基準とは?
カルドア・ヒックス基準(カルドアの基準とも言う)とは、補償原理によって状態AとBとを比べるときの判断基準です。
AからBへの移行により利益を得る者が、損失を受ける者に対して、仮に後者(損失を受ける者)が移行前と無差別になるように補償を与えても、なお、残りがあるとき、AからBへの移行は望ましいとする基準です。
帰属価格とは、留保需要されたものを評価する価格を指します。
留保需要されたものは、市場において取引の対象とならず、それゆえ取引額は明示されませんので、その評価額の計算の際は、市場に売却のうえ買い直したと仮定し、そのときの価格を「帰属価格」と呼びます。
サルゴ裁判とは、アメリカにおける裁判であり、インフォームドコンセントの法理が初めて示されたことで知られています。
大動脈造影のために使用された麻酔によって半身不随となった患者のマーティン・サルゴ氏は、検査の危険性に関する事前の説明が不十分であったとして、大学病院に対して訴訟を起こしたところ、裁判所は、患者の同意を得るためには、医師は危険性を十分に説明する義務が有ると述べました。
調剤と製剤の違いとは?
処方箋に従っての薬の調合は、調剤といいます(薬剤師の業務)。
製剤は、医薬品に適当な添加剤を加えたもの、あるいは、その過程のことです。