エマルションは、液体中に、その液体と混じらない別の液体の微粒子が分散したものです。
エマルションは、乳化剤(界面活性剤や高分子)により作成することができます。
エマルションは、o/wエマルションと、w/oエマルションとに分類されます。
o/wエマルションとは、別名「油-水エマルション」ともいい、エマルション(乳濁液)において微粒子が油のものを意味します。
一方、w/oエマルションとは、別名「水-油エマルション」ともいい、微粒子が水のものを指します。
エマルションは、液体中に、その液体と混じらない別の液体の微粒子が分散したものです。
エマルションは、乳化剤(界面活性剤や高分子)により作成することができます。
エマルションは、o/wエマルションと、w/oエマルションとに分類されます。
o/wエマルションとは、別名「油-水エマルション」ともいい、エマルション(乳濁液)において微粒子が油のものを意味します。
一方、w/oエマルションとは、別名「水-油エマルション」ともいい、微粒子が水のものを指します。
処方箋に従って薬を調合することを、調剤といいます。
製剤とは、医薬品に添加剤を加えて、薬を生産するプロセスのことを意味します。
プラスチックは、2つの状態に大別されます。
高分子が規則正しく配列する状態です。
高分子が糸玉状になったり絡まったりして存在する状態です。
上記のように、プラスチックは、高分子の配列状態の違いにより、結晶性プラスチックと非晶性プラスチックとに分けられます。
プラスチックは、すべての部分が結晶状態であるというわけではなく、結晶性プラスチックといっても、結晶部分と非晶部分とが混在しています。
プラスチック中の結晶部分の割合は、結晶化度と呼ばれる値で現されます。
(結晶化度)=(結晶領域部分)÷(結晶領域部分と非晶領域部分との和)
また、液相でも、ある温度範囲で一定の方向に分子が配列し、物性に異方性を示すことがあります。この状態を液晶状態と呼び、このような状態をとりうる高分子を液晶性ポリマーといいます。
高分子の分子間力の強さや立体構造等の違いで、高分子の集合(プラスチック)状態は異なり、結晶状態や非結晶状態となります。
なお、プラスチックは、加熱あるいは冷却されると、結晶状態や非結晶状態が変化します。
とくに、熱エネルギーを受けると、プラスチックは非晶部分の高分子鎖の動きが活発になり、結晶部は溶解します。
結晶性プラスチック、非晶性プラスチックは、共に、「ガラス転移点」と呼ばれる温度以上では、非晶部分の分子運動が活発になり、さらに、結晶部が溶解していくのに伴って剛性が低下していきます。
なお、非晶性プラスチックに較べて、結晶性高分子では、結晶部分が多く存在するので、同一の熱エネルギーが加えられたら、相対的に早く剛性が低下します。
プラスチックは、「融点」を越える温度まで加温されると、結晶はなくなり、材料は流動状態となります。
一方、溶融したプラスチックを冷却すると、分子鎖の動きは少なくなり、結晶化が起こります。
等張液、高張液、低張液は、下記のように定義されます。
細胞が正常な形や溶質を保つことができる溶液を意味します。
赤血球のサイトゾルよりも溶質濃度が高い溶液を意味します。
高張液中では、赤血球は縮小し、円鋸歯を形成します。
赤血球のサイトゾルよりも溶質濃度が低い溶液を意味します。
低張液中では、赤血球は膨張し破裂します(溶血)。
濾出液は、比重1.015以下の液体で、急性炎症の際に、毛細血管の透過性の亢進により局所に現れます。
滲出液は、比重1.018以上の液体で、毛細血管の内圧の上昇によって局所に現れます。
17-OS(17-oxosteroid)とは、ステロイド核のC17の位置がケトン基になっている物質群のうち、中性のものの総称です。
17-OSは、17-KS(17-ketosteroid)とも呼ばれます。
たとえば、アンドロステロン、エチオコラノロン、デヒドロイソアンドロステロン、11-ケトアンドロステロン、11-βーアンドロステロン、11-βーオキシコラノロンなどがあります。
微生物が生体に単に付着した場合、汚染(contamination)と呼ばれます。
一方、感染(infection)とは、微生物が付着した場所で定着し、分裂・増殖する場合のことを意味します。
門脈圧の亢進と、脾臓の機能亢進との関係について解説します。
何らかの原因により、肝臓の門脈圧が上がることがあります。
門脈圧が高くなると、血液が脾臓にたまります。
その影響は様々ありますが、脾臓についていえば、脾臓が大きくなることがあり、酷くなると「脾腫」と呼ばれる状態になります。
ここで、脾臓は、体内において最大のリンパ装置で、免疫応答に関与するとともに、血液中の古く なった血球や異常血球を処理する浄化装置として機能しています。
したがって、脾臓に血液が溜まると、壊される血液が増えます。いわゆる「脾機能亢進症」です。
このとき、血小板減少をはじめとする汎血球減少症が見られます。
検査データとしては、ほかに、赤血球の破壊に伴うビリルビンの上昇が見られます。
門脈圧を低下させるために、門脈の血流を下大静脈や腎静脈に流す新しい経路を作成するシャント手術があります。
脾腫に対しては、脾動脈の一部を閉塞させる部分的脾動脈塞栓術があります。
銅は生体に必要な微量元素です。すなわち必須微量元素です。
詳細は分かっていませんが、銅が欠乏すると、貧血をきたします。
これは、「銅欠乏性貧血」と呼ばれます。
通常の食事であれば、銅は、貝類、甲殻類、動物の肝、堅果、豆類を中心にさまざまな食品に含まれています。
したがって、通常の経口摂取下では欠乏することはまれです。
欠乏するリスク患者の例としては、高齢者で、長期間、TPNや経管栄養に依存している患者が挙げられます。
輸液や経管栄養剤に、十分な銅が含まれていないと、銅が欠乏します。
経管栄養剤について言えば、微量元素が強化されたものは高価であるため、経済的理由から使用を控える施設があり、そのような施設では、患者が銅欠乏となりやすくなります。
リスク患者に貧血を認めたときは、銅欠乏性貧血を鑑別する必要があります。
詳細な機序は不明ですが、一説では、銅が欠乏すると、銅の搬体であるセルロプラスミンのフェロオキシダーゼ活性が低下し、貯蔵鉄の動員が障害されるため、貧血をきたすと言われています。
ほかの貧血との鑑別点となるのは、血液検査では、血清銅とセルロプラスミンの低下を認めることや、血小板数は正常であることなどです。
なお、骨髄検査の特徴は以下のとおりです。
・正形成または過形成を呈する
・顆粒球系は成熟障害が著明である
・赤芽球系は前赤芽球が増加し、過形成の傾向を認めるが、巨赤芽球変化はなく、骨髄異形成症候群と診断できるほどの異形成に乏しい
・顆粒球系、赤芽球系ともに細胞質に空泡のある細胞が散見され、とくに前骨髄球、骨髄球、前赤芽球などの幼若細胞に空泡が著明
・環状鉄芽球を認めることがある
経管栄養では、不足分を補うために、硫酸銅、酢酸銅、塩化銅などを経管栄養剤に混ぜる方法や、銅の含有率が高いココア粉末を経管栄養剤に混ぜる方法があります。
静脈栄養では、高カロリー輸液に、微量元素製剤を混合することができます。
LogPowとは、化学物質の疎水性を表す指標です。
一般的に、対数値で表記されます。
この数値が大きいほど、生物中で濃縮する可能性があることを示します。また、数値が小さいほど、生物では排泄し易く、濃縮しにくいことを示します。
この指標は、化学物質の濃縮・蓄積性を予測するのに用いられます。
なお、化学物質の魚毒性(LC50 )を予測するのにも Pow が利用されます。
海外文献では Kow と標記されることが多いです。