協奏反応とは、下記の2つの特徴をもつ反応のことをいいます。
①反応系から生成系への反応の過程で進行する
②分子中の複数の点に、結合の形成や切断が、同時に、また、連続的に発生•進行する
なお、協奏反応は、 イオンや遊離基などの中間体が生じないので、no mechanism reaction とも呼ばれます。
協奏反応とは、下記の2つの特徴をもつ反応のことをいいます。
①反応系から生成系への反応の過程で進行する
②分子中の複数の点に、結合の形成や切断が、同時に、また、連続的に発生•進行する
なお、協奏反応は、 イオンや遊離基などの中間体が生じないので、no mechanism reaction とも呼ばれます。
認知症になると、いまさっき摂った食事の記憶をなくしてしまいます。
また、満腹中枢の働きが弱くなっているので、食欲をコントロールできなくなります。
たとえば、次のようなケースがあります。
認知症の父親を持つAさんは、異常なまでの食欲を持つ父親に困惑していました。
食事が終わってすぐに「まだ食べていない」と言い張ります。
夜中には冷蔵庫をあさるようになったり、食器棚を詮索したりもします。
さらに、デーサービスで他人の弁当に手をつけたり、お菓子を奪ってしまったりと、トラブルにもなったことまでありました。
体重は増え続けて、血糖値も上昇し、医師に注意をされるほどでした。
認知症の人が「食事をしたい」と言ってきた場合に、注意したり怒ったりしても、認知症の高齢者が不満をもつだけで、解決にはならないことがほとんどです。
これについては、「いまご飯を作っています」、「わかりました」などと伝え、少しの時間を待たせるようにして様子を見ると良いとされています。
話をそらすのも有効で、なるべく食事の話題から遠ざけることが良いようです。
どうしても我慢できない様子のときは、簡単なお菓子を与えると、落ち着く場合もありますので参考にしてください。
なお、食べ物をあさる場合は、冷蔵庫にカギをしておくと良いでしょう。
認知症になると、なぜかお年寄りは、着替えを面倒に思ったり、衣服を選ぶことに抵抗を感じたりします。
本人は、「いま着ている服でいい」、「そのままで十分」と考えるようです。
これは、清潔さや不潔さについて、鈍感になるからだと言われています。
身だしなみも整えなくなるというケースもあります。
着替えが必要なときは、まず、介助者がいっしょになって、服を選んであげることが大切です。
そして、認知症の人は、順序よく着替えることが苦手ですから、手順を横でアドバイスしながら着替えてもらうのが良いでしょう。
また、放っておくと何日も着替えない場合がありますから、自発的に着替えてもらうように勧めます。
たとえば、外出(往診やデイサービスなど)の機会を設けたり、家にお客を呼んだりして、着替えをするきっかけをつくると良いでしょう。
さらに、自分ひとりで着替えてもらいたい場合には、マジックテープやゴムを使った着替えやすい服を用意しておく、衣装タンスに「ズボン」などと中身を書いた張り紙をする、などの工夫をするのも良いでしょう。
なお、着替えをしないことを、「みっともない」、「不潔だ」などと言うと、ネガティブな感情が残るため、本人をたしなめようとするのは控えましょう。
認知症のよくある症状に「夕暮れ症候群」といわれる症状があります。
「日没症候群」あるいは「たそがれ現象」ともいわれます。
これは、夕方から夜間にかけての時間帯に急に落ち着かなくなり「帰宅したい」と思ってしまう症状です。
認知症の方は、記憶障害などにより、今いる場所を、知らない場所と感じていまいます。
そして、「ここは自分の家ではない」「自分の家に帰らなければいけない」などと発言します。
これは、生まれた家や、記憶の中の家に帰ろうとしているようです。
これに対して、正直に「ここが家だ」と否定するのは、不安や不信感などネガティブな感情にさせるだけで、実はよくありません。
また、「ここに居ろ」などと言うと、引き留められていると感じてしまいます。
このようなときは、「そこまで送りましょう」などといい、近所をいっしょに散歩すると良いと言われています。
歩いているうちに気持ちが落ち着き、家に戻ってくれるようになります。
あるいは、「お茶を飲んでからにしましょう」などと言って、気をまぎわらす方法も良いでしょう。
認知症の症状のひとつに、「見捨てられ妄想」があります。
これは、家族から見捨てられたと感じてしまう被害妄想です。
たとえば、家族が会話をしているのを見て「家族が私を見捨てる相談をしている」、「どこかへ追い払おうとしている」と思い込むことがあります。
また、会話に入れないときに、「仲間はずれにされた」と感じることもあるようです。
根本にあるのは、お年寄りの不安や寂しさです。
日頃、「家族に迷惑をかけている」という思いや、「家族に見捨てられたら生きていけない」という考えが、見捨てられ妄想を生み出してしまいます。
妄想に対して否定したり、反論したりすると、ますます高齢者との関係は悪くなってしまいます。
きちんと「見捨てられたくない」という思いに向き合うことが重要です。
認知症の高齢者との会話を増やし、つらい気持ちや不安な気持ちを聞き取ってあげましょう。
耳を傾ける姿勢をみせることで、認知症の高齢者の安心に繋がります。
認知症になってしまい、症状が進行すると、まれに、自分の便を食べてしまうことがあります。
便を便だと理解できないことが原因です。
対策法は、自立している場合は、排便を必ずトイレでさせることです。
オムツにさせてしまうと、そこから自分の便を取り出して食べてしまう可能性があります。
寝たきりの場合は、オムツに手が届かないなように工夫するしかありません。
たとえば、ミトンのようなもので、手にある程度の制限をかけてあげるのがよいと思われます。
便を食べることから、衛生上の問題、とくに食中毒を起こして嘔吐や腹痛、下痢にならないかと心配される家族の方がいるかもしれません。
しかし、自分の便を食べて食中毒になることは基本的にはありません。
現在なにも症状がなければ、便の中に食中毒を起こす菌やウイルスはいないものと考えて良いでしょう。
しかし、便を食べることで一番怖いのは、便の中の細菌が、誤嚥などで気道へ入り、肺炎を起こすことです。
肺炎は、高齢者の主要な死因となっていますから、肺炎を防ぐという観点で見ると、便を食べる行為はやめさせなければいけません。
認知症になったお年寄りが、トイレ以外で排尿(おしっこ)、排便(うんち)をしてしまうことがあります。
トイレ以外で排泄してしまうのが、自宅で介護している家族だと大変です。
ひとたびこのような事件があると、介助者は一日中、心配していなければならず、夜も安心して眠れません。
原因のひとつとして、本人が、トイレの場所を思い出せないか、理解できなくなっている可能性があります。
毎回トイレ誘導するというのもひとつの手ですが、現実的には難しいかと思います。
そこで、対処法として、トイレまでの廊下に、「トイレはこっち」などと矢印を書いた張り紙や、トイレの扉に「トイレ」と書いた張り紙をする方法があります。
また、廊下や部屋に排尿や排便してしまったときに備えて、防水シートを敷いておくと、少し安心することができます。
排泄に関する不潔な行為として、弄便(ろうべん)があります。
主に認知症のお年寄りに見られる行為です。
在宅介護をしていて、弄便が施設に入れるきっかけになったという方は多いようです。
弄便の原因には、つぎのようなものがあります。
排便後のオムツが不快なため、便を手で取り出してしまいます。
すると、手が汚れたことを嫌って、便を壁や衣服などにこすり付ける等してしまいます。
便秘が続くと、不快感が持続し、便を自分で取り出そうとすると言われています。
認知症になっても羞恥心はあります。
オムツに便をしてしまったことを知られるのが嫌で、家族にこっそり片付けようとして、家の中に隠したり、壁や衣類などに塗り込んでしまうことがあります。
弄便は、治せないものと思われがちです。
いったん、治せないと思ってしまうと、手をミトンで拘束したり、つなぎ衣服を着せたりと、悪い方向にいってしまいます。
また、家族が見切りをつけて、施設入所を検討するといったことにもなってしまいます。
しかし、実は、対策をすることで、治すことが可能と言われています。
治すことで、在宅介護を続けることが可能になります。
排泄パターンを把握して、積極的にトイレ誘導を行うのが良いと言われています。
たとえば、「トイレへ行きましょう」と声をかけてから数メートル歩いてもらうことにより、「トイレへ行く」ことの認識ができるようになります。
また、トイレの中では、そこがトイレ だと認識できないことがあるため、まずはトイレと認識してもらう必要があります。
具体的には、衣類の着脱など、できないところを介助しながら、ひとつひとつの動作について、声かけしてから数秒待つようにします。
それにより、次第に、自分で「ズボンに手をかける」「トイレットペーパーをとる」などの動作ができるようになります。
サイトカインは、細胞性免疫のネットワーク媒介因子の呼び名です。
リンホカインは、サイトカインの一種で、T細胞から産生されるものをいいます。
モノカインは、サイトカインの一種で、マクロファージなどから産生されるものをいいます。
ミリ当量「mEq」とは、電解質の量を表示する単位です。
一般に、生体内の電解質など、絶対量が少ないものについて、当量「Eq」の1/103であるミリ当量「mEq」が用いられます。
ちなみに、1当量すなわち「1Eq」は、「1Eq」=「1原子量/原子価」で表されます。
例えば、1mEqのNaは、(23/1)×(1/103)=23mg のNaのことを意味し、さらに、2mEqのNaは、2×(23/1)×(1/103)=46mg のNaのことを意味します。
また、1mEqのCaは、(40/2)×(1/103)=20mg のCaのことを意味し、さらに、2mEqのCaは、2×(40/2)×(1/103)=40mg のCaのことを意味します。