前に話題だった、この研究。
すごいですよ!
朝日新聞:「人工血液、動物実験に成功 1年以上の常温保存も可能」
これは,大量出血した患者に対して,応急処置的に使うことを想定した人工血液とのことです.
魔法みたいですね!!
この研究の業績を知りたい方は,こちらの科研のサイトをご覧ください.
↑ 科研費の助成を受けているようです(JSPS科研費16K11435).
個人的には,日赤(日本赤十字)の利権が,少しですが,脅かされている点にも,注目(?)です.
前に話題だった、この研究。
すごいですよ!
朝日新聞:「人工血液、動物実験に成功 1年以上の常温保存も可能」
これは,大量出血した患者に対して,応急処置的に使うことを想定した人工血液とのことです.
魔法みたいですね!!
この研究の業績を知りたい方は,こちらの科研のサイトをご覧ください.
↑ 科研費の助成を受けているようです(JSPS科研費16K11435).
個人的には,日赤(日本赤十字)の利権が,少しですが,脅かされている点にも,注目(?)です.
エホバの証人(The Jehovah’s witness)とよばれるキリスト教の一宗派の方々がいらっしゃいます.
聖書は,創造者であるエホバ神が人の内面の美しさを高く評価することを示しているそうです.
おそらく,このことと無関係ではない話として,「エホバの証人」の信者の方々は,輸血を拒否することで知られています.
過去,救命の為に輸血をした医師と「エホバの証人」の信者との間で,いくつもの裁判がありましたが,平成12年2月29日,「エホバの証人」の信者に対して輸血した医師の不法行為責任を認める最高裁判決が出たのは有名です(平成10(オ)1081).
患者は「輸血を受けない」という信条を有しており,病院(東京大学医科学研究所附属病院)に対して,「輸血をすることなく治療・手術をしてほしい」という願い出をしていました.
担当医師は「本人の意思を尊重する」と約束しました.
しかし,手術後,患者の容態管理が難しいと考えた医師は,患者の意思に反して輸血をしました.
その後,輸血の事実を知った患者は,精神的ショックを受けました.
患者は,輸血した医師と,その使用者の国に対して,患者の自己決定権や信教の自由を侵害し,甚大な精神的苦痛を強いられたということで損害賠償責任を求め提訴しました.
東京地裁は原告患者の請求を棄却しました.
東京高裁は原告患者勝訴の逆転判決を言い渡しました.
最高裁(第三小法廷)は,上告棄却の判決を言い渡しました。
最高裁の判決要旨はつぎの通りです.
医師が、患者が宗教上の信念からいかなる場合にも輸血を受けることは拒否するとの固い意思を有し、輸血を伴わないで肝臓のしゅようを摘出する手術を受けることができるものと期待して入院したことを知っており、右手術の際に輸血を必要とする事態が生ずる可能性があることを認識したにもかかわらず、ほかに救命手段がない事態に至った場合には輸血するとの方針を採っていることを説明しないで右手術を施行し、患者に輸血をしたなど判示の事実関係の下においては、右医師は、患者が右手術を受けるか否かについて意思決定をする権利を奪われたことによって被った精神的苦痛を慰謝すべく不法行為に基づく損害賠償責任を負う。
以上,ご参考まで.
みなさんも,おそらくご存知の映画でしょうか.
レオン,そして,ニューシネマパラダイス.
この2つの映画には,共通点があるのをご存知でしょうか?
それは,どちらも,劇場公開版と,完全公開版の2つのストーリーがあるということです.
どちらも最近は地上波で流れることはなくなりましたが,地上波で見れていたのは,たぶん劇場公開版の方です.
レオン レオンでは,完全版の方が,主役2人の交流が多くなっています.
それにより,2人の関係性についての見方がけっこう変わります.
ニューシネマパラダイス ニューシネマパラダイスでは,完全版では,まさかの◯◯◯が起き,×××の描写があるなど,とんでもないことになります.
しかし,それが,180度,エンディングの解釈を変えてしまうくらいのエピソードになります.
私は,どちらも完全版が好きですね.
以前,子どものハロウィン衣装の制作に布が必要ということで,家族で布屋に行く機会がありました.
色々な布が売っていて,服の型紙も売っていたりしました.
そこで,ふと思ったんですね.
つくろうと思えばつくれるのに,
なぜ,私たちは,自分の服をつくらないのか?
と.
布ってめっちゃ安いので,服をつくれるスキルを身につければ,服を買うのに使うお金は,かなり節約できますよね.
…しかし,私たちは服を自分で作らないわけです.
まぁ,「面倒だから」「自分にはできないと思うから」などが理由になると思いますが.
人間の心理を考えるには,面白いテーマだなぁと思いました.
その日は,日曜日でした.
駅のエスカレーターを昇ると,
「緑の募金にご協力をお願いします!」
と声が聞こえました.
ぱっと見ると,小学生と思われる子どもたちがいました.
直感的に,
「あっ,募金しよう」
と思ったんですね.
財布を取り出して,100円ぽっちでしたけれど,
「がんばってね〜☆」
と声をかけて募金しました.
そして緑の羽根を受け取りました.
これ自体は,善いことができたので良かったんですが,
ふと,
なぜ自分は募金したんだろう…?
と考えました.
なぜかというと…
たまに,駅前で募金している大学生がいたりしますよね.
「恵まれない海外の子供たちのために〜」
ってやつです.
恥ずかしい話なのですが,私はあれに募金したことないんです.
ユニセフだろうが何だろうが,いつも素通りです.
足を止める時間がもったいなく感じてしまうとか,そんなのもありますけれど,全然,募金する気が起きないわけです.
でも,先日はパッと募金できたわけです.
この違いは,何なのかなぁーと考えてしまったんですね.
その結果,分かったのは,単純に,
子どもだったから応援したくなった
ということです.
大きい声を出して頑張ってたんですね.本当に.
やっぱり,純粋さというか,そういう部分に惹かれたのかなぁと思ったわけです.
ちなみに家に帰ってから気がついたんですが,その時点では,私は,緑の募金で何が行われているのか知りませんでした.
調べてみたら,森林整備のほか,震災で被災した方々への支援,子どもたちへの森林環境教育,また海外の緑化支援等にも使われているということを知りました.
少しですが,地球環境に貢献できたので良かったです.
みなさんも,街で「緑の募金」の活動を見かけたときは,ちょっとだけでいいので募金してみてくださいね(^O^)/
ネット上には,「バターが体に悪い」,「バターを食べてはいけない」なんて噂がありますね.
そこで,バターについて調べてみました.
皮下脂肪と内臓脂肪
体内脂肪(グリセリン+脂肪酸)は皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます.
皮下脂肪は,融点の低い不飽和脂肪酸 (植物油の成分)を主体とし,
内臓脂肪は,融点の高い飽和脂肪酸(バターやチーズの成分)を主体にしています.
この内臓脂肪に含まれる飽和脂肪酸が血管内皮組織に増えれば動脈硬化の原因になるということで,問題視されています.
バターの摂りすぎは良くないということが分かりますね.
なお,魚介類由来の多価不飽和脂肪酸を摂取する量が多くなるほど,循環器疾患(脳卒中+心筋梗塞)による死亡リスクが最大で20%ほど低下することが統計学的に分かっているようです.
おもしろいですね.
とはいえ,脂質を極端に制限するような食事では,脂溶性ビタミンの吸収が抑制されることに注意すべきという見解もあります.
ニンジンはバターで炒めると良い…っていう話は,昔に家庭科で習いましたよね.
あたりまえですが,バランスの良い食事を心がけることが大切なのでしょうね.
世の中には「それ本当かな?」という謳い文句の製品やサービスが多いですね.
エビデンス(根拠)はどうなっているの?
と思ってしまうことは多々あります.
たとえば美容関係なら,
「〜という試験結果があります!」というものでも,中身を見ると,数人の主観的な効果の実感をアンケートしたものに過ぎなかったりとか.
…信じられるエビデンスとは,いったい何でしょうか?
一般的に言われているのは,RCTによる試験結果は信頼性が高いということでしょう.
ランダム化比較試験(RCT)
XとYとの因果関係を判断するために最適な方法が,ランダム化比較試験(RCT)です.
RCTは,「無作為化比較試験」ともよばれます.
例えば,医薬品の場合,こんな感じになります.
【手順】
(1)RCTでは,ある集団を2つのグループに分けます(介入群と対照群).
このとき,グループを構成する人のさまざまな特徴(背景因子)が似るように,被験者をどちらのグループに割り付けるかをランダムに決定します.
(2)介入実験のときは,一方のグループには,試験医薬品Xを使い,もう一方のグループには,外形がそっくりなだけの偽の医薬品Xo(プラセボ)を使います.
このとき,被験者も研究者も, XかXoのどちらが使われたかが分からないようにします(二重盲検).
(3)2つのグループで結果を比較します.
【結果の解釈】
両方のグループに起きた出来事(効果:Y,Yo)に統計学的に有意な差が認められれば,その違いは,製品Xによる効果と判断できます.
製品やサービスを見かけたときは,「〜という試験結果がありました」という文章を信じるのではなく,そのエビデンスと主張される試験結果が導き出された方法に注目すると良いと思われます.
マーガリンは健康に悪いから食べてはいけない,なんて噂がありますね.
ちまたでは,たとえば『マーガリンを食べるな』という主張を耳にすることがあります.
マーガリンはトランス脂肪酸を多く含む,という認識が広まっていることが原因かもしれません.
少し,調べてみました.
心臓の筋肉に向けて流れる血管を冠動脈といいます.
これまでの疫学研究によって,マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は,摂取すると冠動脈疾患のリスクを高めると言われています.
不飽和脂肪酸のうち,トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸が,まとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼ばれています.
2003年,WHOは,食事からのトランス脂肪酸を少なくして,総エネルギー量の1%未満にすべきと勧告しています.
海外では,トランス脂肪酸について加工食品の栄養表示を義務づけたり,含有量の規制措置を実施したりしている国・地域が増加しつつあります.
日本人のトランス脂肪酸の摂取量の推定調査が,2006年度に食品安全委員会,2005~2007 年度に農林水産省により実施されました.
その推定調査の結果,日本人の大多数は,上記のWHO目標の1%を下回っていて,通常の食生活をしていれば健康への影響は少ないという考察がなされています.
しかし,近年は,メーカーの努力により,マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量が減ってきています.
たとえば、小岩井マーガリンでは、トランス脂肪酸の含有量低減に向けた取り組みを継続しています。
参考:https://www.koiwaimilk.com/dairy/margarine/
なので,マーガリンだからといって,やみくもに避ける必要はないのです.
たとえば,バター不足のときにマーガリンを買わないというのは,怯えすぎということになります.
ただし,マーガリンを選ぶ場合は,トランス脂肪酸の少ないものを購入することがよいのは確かでしょう。
少し前に,「夫婦そろって65歳から30年間生きると,老後資金が総額で2000万円不足する」との試算を発表した金融庁の報告書が,話題でしたね.
では,いまから私たちは,老後に2000万円が残るようにマネープランを設計すれば,それで良いのでしょうか?
…そうではないと思うのです.
親が要介護になる場合や,子どもが独立できなかった場合,配偶者が重い病気になる場合などなど…いろいろな悲観的な想定がありえます.
その中でも,それまでの働き方が続けられなくなり,仕事を辞めざるを得ない親の介護の問題(介護離職)は, 大きな不安材料です.
介護離職する人は,年間で,約10万人ともいわれています.
それだけの人数が介護離職をせざるを得ないのは,安く利用できる介護施設や介護サービスが足りないことが原因のようです.
老人ホームの費用は、けっこう高いんですよね.
安く抑えようと思っても、公的施設は安価な利用料ですが(介護保険の適用あり),問題は,誰でも入居できるわけではないことです.
たとえば特別養護老人ホームは,原則「要介護3以上」の高齢者しか入居できません.
また,別の視点で,家での介護を理由に仕事を辞めたら,その後はどうなってしまうのでしょうか.
収入が減って生活が苦しくなり,さらに,早期の離職により退職金も減ることが予想されます.
老後に受け取る公的年金の額も減ってしまいます.
生涯の所得が大きく減るということですね.
また,相手が親とはいえ,介護のストレスは半端ないでしょう.
そんな介護離職を防ごうと,近年,親介護保険なる保険商品が登場しています.
気になった方は,チェックしてみてください☆
・ANAの保険「明日へのつばさ 親介護保険」
・損保ジャパンの保険「親子のちから(親介護費用補償特約セット団体総合保険)」
・NTTグループ団体親介護費用補償保険 「親子のきずな」
・コープの団体「親の介護補償保険」
備えあれば,憂いなし…かもしれません.
〇「食べたらすぐに歯磨き」は間違っている
今の常識では、食後すぐに歯磨きをするのは良くないとされている。食べてすぐの口の中は酸性状態になっていて、虫歯が細かくできる。しかし、しばらくすると唾液が酸性状態を中和してそれ以上虫歯になるのを防ぎ、さらに唾液に含まれるカルシウムなどが細かくできた穴を埋める働きをする。そのため、食後すぐに歯磨きをしてしまうと、唾液が虫歯を修復する働きを妨害してしまう。酸性状態が中和されて元の状態に戻る食後30分以上経ってから歯磨きをするのが良い。
口の中が酸性になっても、唾液の力で中和されて溶けたエナメル質も復活する。ただし、30分ほど時間がかかる。食後すぐに歯をゴシゴシと磨くと軟らかくなったエナメル質を削り落としかねない。とはいえ、自分が食べた食事が酸性かどうか見分けるのは難しい。そこで「食後は歯磨きまで30分ほど置くのが安全策」(北迫助教)。
関連リンク:日本小児歯科学会以下、引用です。
食後の歯みがきについて
公益社団法人日本小児歯科学会
これまで保育所・幼稚園、学校では昼食後にはなるべく早く歯みがきをしてから遊びましょうと指導してきています。その理由としては、むし歯をつくる細菌が多量に含まれる歯垢(プラーク)と食後口の中に残留する糖質を早く取り除くためだからです。
ところが、最近になって、食後すぐに歯をみがくと、あたかも歯が溶けてしまうというような報道が新聞やテレビで伝えられたため、現場がやや混乱しているようです。
これらの報道のもととなったのは、実験的に酸性炭酸飲料に歯の象牙質の試験片を90秒間浸した後、口の中にもどしてその後の歯みがき開始時間の違いによる酸の浸透を調べた論文で、むし歯とは異なる「酸蝕症」の実験による見解なのです。
実際の人の口の中では、歯の表面は上記の実験で用いられた象牙質ではなく酸に対する抵抗性がより高いエナメル質によって被われています。したがって、このような酸性飲料を飲んだとしても、エナメル質への酸の浸透は象牙質よりずっと少なく、さらに唾液が潤っている歯の表面は酸を中和する働きがあり、酸性飲料の頻繁な摂取がないかぎり、すぐには歯が溶けないように防御機能が働いています。つまり、一般的な食事ではこのような酸蝕症は起こりにくいと考えられます。
小児における歯みがきの目的は歯垢の除去、すなわち酸を産生する細菌を取り除くとともにその原料となる糖質を取り除くことです。歯みがきをしないままでいると、歯垢中の細菌によって糖質が分解され酸が産生されて、歯が溶けだす脱灰が始まります。このように、歯垢中の細菌がつくる酸が歯を脱灰してできるむし歯と、酸性の飲食物が直接歯を溶かす酸蝕症とは成り立ちが違うものなのです。
結論としては、通常の食事の時は早めに歯みがきをして歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことの方が重要です。
学会としても今後より詳細な情報を提供していく予定ですが、現在のところ、園・学校における昼食後の歯みがきについては、現状通りの方法で問題ありません。