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介護休業や介護休暇の取得に要介護認定は不要

介護休業や介護休暇を取得するような場合は、急ぎで休みたいケースがほとんどと思われます。

そんなとき、介護を受ける家族が、「要介護状態(要介護認定を受けている)」の状態であることが必要か否かが疑問に思うところではないでしょうか。

要介護認定には時間がかかるため、もし休業したり、休暇を取得したりする必要があるときは、困ってしまいます。

法律では

介護休業や介護休暇の対象になる「要介護状態」は、 実は、要介護認定とは関連していません。

つまり要介護認定を受けていなくても、介護休業や介護休暇の申請は可能です。

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スキントラブルのある高齢者の身体の洗い方

ボデイソープや石けんシャンプーには、界面活性剤が多く含まれています。

界面活性剤は化学製品なので、これが肌に悪さをしてしまいます。

界面活性剤をうまく流す

石けんなどで高齢者の体を洗ったとき、すすぎ残さないように、多量の水を、時間をかけて流してあげることがポイントです。

泡が見えなくなったら大丈夫ではないので、気をつけましょう。

脇、肘、膝、股間などは、すすぎ残しで界面活性剤が残りやすい場所となっています。

場合によっては、幼児用のせっけんや、界面活性剤の入っていない石けんを使うこともお薦めです。

なお、ゴシゴシ洗わないこともポイントです。

皮膚を傷つけると、皮膚の再生能力の弱いお年寄りの肌は、皮脂の分泌が低下してカサカサになってしまいます。

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引っ越しするときの介護認定の手続

引っ越しと介護保険

介護保険を利用している方が引っ越しをして住所が変わるときの手続きを簡単に紹介します。

必要な手続き

前の市区町村で転出届を出すときと、さらに、引っ越し先の市区町村で転入届を出すときの両方で介護保険の手続きが必要になります。

転出の手続きすることによって、引っ越しの日(異動日)から、転出した市区町村での介護保険制度の対象者である資格がなくなります。

また、転入の手続きをすることよって、介護保険のサービスを資格を取得します。

なお、転入届は、引っ越しの日から14日以内に提出する必要があります。

介護保険料

介護保険料は、引っ越し月分から、転居先の市区町村に納めることになります。

介護認定

転居前の市区町村で介護認定を受けている場合、引っ越し先の市区町村で介護認定を受けるためには、手続きが必要です。

この手続きは転入手続とあわせて行います。

介護認定の手続きには、転出した市区町村から発行される「介護保険受給資格証明書」が必要となります。

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介護した人が遺産を多くもらう遺言書の書き方

介護している介護者にとって、親孝行したのだから兄弟よりも遺産を多くもらいたいという場合があるかと思います。

しかし、遺言書がない場合は、基本的には兄弟姉妹での話し合いによって分配が決まりますので、介護の負担をした人に多く分けてもらえるかどうかは、話し合い次第ということになってしまいます。

もし、介護しなかった兄弟姉妹が遺産を多く要求するなど、話し合いがうまくいかない状況になると、介護していた人は非常に困ってしまいます。

話し合いが決裂した時は、家庭裁判所で「調停」を申し立てなければなりませんし、さらに、「調停」でも決まらない時は「審判」してもらうしかありません。

ところが、介護をした事実は、調停や審判の場では、親の面倒を見るのは当たり前という考えがあるため、あまり評価されていないのが現実です。

このような面倒な事態を回避するためには、遺言書を用意しておくことが重要です。

遺言書の種類としては、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言がありますが、すすめなのは、公正証書遺言です。

公正証書遺言は、公証人という法律の専門家がつくるので、内容の不備などにより後で無効になることがないからです。

親が元気なうちに(特に認知症になる前に)、介護者と遺産の分け方を話し合い、遺言書を用意しておきましょう。

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家の電動ベッドや車椅子で食事を介助して良いか?

前かがみが良い

介護中の食事でよくあるのが、電動ベッドを起こしたまま食べたり、車椅子で食べたりするケースです。

しかし、背もたれにもたれかかった姿勢のまま食べるのは、顔が上向きになりやすくなります。

そうすると、誤嚥の原因になったり、筋肉の衰えに繋がったりします。

特に、誤嚥して『肺炎』になることを防ぐのは重要ですので、そのためには、前かがみの姿勢で食べられるようにするのがベストです。
正しい食中姿勢は?

食事がしやすい前かがみの姿勢をとるには、イスに座って、テーブルにつくことが大切です。特に、つぎの3点が重要です。

テーブルの高さはおへそのあたり

お年寄りは小柄ですので、ふつうのテーブルは高すぎます。

そこで、椅子に座ったときに、おへそのあたりにくるテーブルを選びましょう。

椅子に背もたれがある

安定した姿勢を保つため、椅子には背もたれがあるものを選びましょう。

肘掛けがあると、バランスを取りやすくなります。

かかとが床につく

椅子に安定して座るには、かかとが床につくことが大切です。

電動ベッドでサイドテーブルは?

テーブルとイスで食べるのが難しい事情があり、ベッドで食べたいときもあると思います。

そんなときは、ベッドの横に足を出して、サイドテーブルを使って食べるのが良いでしょう。

前かがみの姿勢になれるため、望ましい姿勢に近づけることができます。

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介護老人保健施設(老健)で医療保険が使えない理由と例外は?

介護老人保健施設(いわゆる老健)とは、病院で治療され回復した高齢者が、在宅復帰へ向けたリハビリを行う施設です。

老健の医療体制

老健はリハビリ施設ですが、医師や看護師が常勤しています。

したがって、医療行為が必要なお年寄りでも入所できます。

たとえば、酸素吸入や、気管切開、胃ろうについての処置などが可能です。

しかし、老健の施設内で受けた診察や治療の費用には、健康保険を使えません。

なぜ健康保険(医療保険)は使えない!?

実は、以下のように、健康保険法では、介護保険法による給付が受けられるときは、健康保険を使えないと定められています。

したがって、介護保険が優先して適用されます。

すなわち、医療行為があったときは、介護事業者に介護報酬が支払われます。

健康保険法第55条第2項(他の法令による保険給付との調整)

被保険者に係る療養の給付又は入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費、療養費、訪問看護療養費、家族療養費若しくは家族訪問看護療養費の支給は、同一の疾病又は負傷について、介護保険法の規定によりこれらに相当する給付を受けることができる場合には、行わない。

なお、このように健康保険と介護保険を同時に受給すること(併給)が禁止さているため、もしも病院へ入院する必要が出てきたら、医療保険を使えるようにするため、その日のうちに老健を退所しなければなりません。

もしも退所せずに入所したままの状態で、老健施設の外の医療機関で受診すると、利用者の10割負担になってしまいます。

例外もある

ただし、完全に健康保険が使えないというわけではなく、老健の中で、健康保険(医療保険)が使える場合もあります。

たとえば、急に高齢者の状態が悪化して、高度な医療行為が緊急に必要となった場合には、老健の施設内で治療した場合であっても、医療保険から給付されることがあります。

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デイケアとデイサービスの違いは?

デイケアは「通所リハビリテーション」とも呼ばれ、一方、デイサービスは「通所介護」とも呼ばれています。

デイケアとデイサービスは、送迎がある、食事がある、排泄ケアや口腔ケアがある、入浴させてくれる、バイタルチェックをしてくれるなどのサービスは共通しています。

しかし、食事や入浴以外の時間に、何をするかが大きくことなります。

空き時間に、デイサービスは、レクリエーションを行うのに対し、デイケアは、リハビリを行います。

デイケアは、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などによる機能回復訓練が受けられます。

デイケアは、老健(介護老人保健施設)のデールームや、病院のデイルーム、デイケアセンターなどで受けられます。

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サ高住のメリットは何か?

サ高住とは、サービス付き高齢者住宅のことです。

介護施設ではなく、施設としては『賃貸住宅』に分類されています。

要介護認定や要支援認定を受けている人、あるいは60歳以上の高齢者が入居できます。

ほかの賃貸物件と比べたときの、サ高住ならではのメリットがありますので、以下に紹介します。

サービス付き

名前の通り、サービスが付いている点が特徴です。

どのサ高住にもある「基本サービス」と、サ高住ごとの「オプションサービス」があります。

基本サービス

日中は、介護の専門家が建物にいて、安否確認サービスや生活相談サービスを提供してくれます。

オプションサービス

食事や家事代行サービスが付属している物件もあれば、デイサービスやヘルパーステーションが併設されている物件もあります。

地域を選べる

お年寄りは、施設に入るとき、なるべく住み慣れた地域が良いと思うものです。

サ高住は、施設とは違い賃貸住宅ですので、場所を比較的自由に選べる点がメリットです。

バリアフリー

サ高住は、どの施設もバリアフリー構造になっています。

段差がなかったり、手すりが設置されていたりします。

玄関や廊下は幅が広く、トイレに車椅子で入れる場合もあります。

居住スペースが広め

サ高住の居住スペースは、25平方メートル以上となっており、比較的、広めの部屋となっています。

入院しても安心

入院することになって部屋を空ける期間が長期になっても、オーナーから一方的に解約できない仕組みになっています。

したがって、健康とは言えない状態の高齢者でも、安心して入居することができます。

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グループホームとは、どんな施設で、入所のメリットは何か

グループホームとは

グループホームとは、要支援2以上の認知症の高齢者が、介護職員のサポートを受けながら共同生活する施設です。

正式名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。

利用者

グループホームは、市区町村の住民が利用できます。

いわゆる地域密着型サービスです。

メリット

グループホームのメリットは、少人数で家庭的なサービスを受けられ、認知症の患者でも、落ち着いて過ごせるところです。

ケアについては、グループホームに入所したときに、ケアマネージャーがケアプランを作ってくれます。

キッチンでの食事作りなど、共有スペースでの作業を通じて、認知症のケアにもつながります。

見守り体制については、3人のお年寄りに1人の介護者がつくので安心です。さらに、夜勤者もいるので、24時間体制で、職員が見守ってくれます。

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特養(特別養護老人ホーム)のタイプを解説

特別養護老人ホームには、居室の形態によって、さまざまなタイプがあります。

その種類を紹介します。

多床室

二人以上が相部屋となるタイプの特養です。

共有スペースに、食堂や、浴室、あるいは談話室、機能訓練室などがあります。

個室

従来型の個室

リビングのない個室の特養です。

個室ですが、共有スペースは多人数で使います。

共有スペースには、食堂や、浴室、あるいは談話室、機能訓練室などがあります。

トイレや洗面所は個室にある場合もあります。

ユニット型の個室

食堂、リビング、キッチンなどの共有スペースを、10人程度の単位(ユニット)で使うタイプの特養です。

間仕切りで仕切られて壁と天井との間に隙間がある準個室タイプと、完全個室タイプとがあります。

費用

なお、費用については、多床室が最も安価です。

完全な個室が月額費用が最も高くなります。

介護費用は、要介護度によって異なります。

ちなみに居住費と食費は、所得に応じた減免措置が受けられます。