今回は、「ビットコイン価格」と「VIX」のお話です。
VIXとは
VIXは、「CBOEボラティリティ指数」のことで、「恐怖指数」とも呼ばれている指標です。
投資家の不安が高まるほど、VIXの値も上がります。
ざっくりというと、VIXとは、株価の全体的な下落に対する防衛策(保険)の値段を表します。
より詳細に言えば、VIXの値は、S&P500指数を対象としたオプションの価格を、相対的に表したものです。
参考
S&P500指数は、スタンダード・アンド・プアーズ社が算出している、アメリカの主要な株式指数です。S&P500指数のオプションは、CBOE(シカゴオプション取引所)というデリバティブ取引所で取引されています。
プロの投資家が、どれくらい先行きに恐怖(不透明感)を感じているかが、VIXに示されます。
VIXの動きを、株の売買に役立てている人は多いと言われます。
ビットコイン価格とVIX
ここで、ビットコインの値動きと、VIXの動きとを比べてみましょう。
過去のチャートで比べてみます。
VIXを黄色いエリアで示しています。
これを見ると、ビットコインとVIXとの間に、おおまかですが、逆相関の関係があることが分かります。
逆相関の理由はいろんな考察があり、調べてみると面白いと思います。
仮想通貨の投資家の中には、VIXを利用した「VIX投資戦術」なる手法を取る人もいるようで、VIXを参考にエントリーポイントを見つけるみたいです。
ただ、あくまでも参考指標なので、仮想通貨のトレードをするときは、VIXのことを、頭の片隅に置いておく程度に留めるのがよいでしょう。
なお、いまはVIXは急上昇しています。株式市場が荒れていますからね。
もしもVIXが下落しはじめたら、ビットコイン価格は上昇するかもしれません。