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尿比重と尿浸透圧との違いとは?

意義

尿比重および尿浸透圧はともに尿濃縮能力を数値化することにより、腎機能を評価できます。

尿比重および尿浸透圧については、両方とも尿中に排泄されている溶質の量を反映しています。

ただし、尿浸透圧のほうが、より適切に腎機能を反映すると言われます。

その理由は、尿浸透圧は、主に、溶質の分子数に左右されるのに対し、尿比重は溶質の分子数や、溶質の性状によって影響されるためです。

たとえば、蛋白や造影剤のような高分子物質は、尿比重に著しい影響を及ぼしますが、尿浸透圧にはあまり影響しません。

測定法

尿比重は、尿比重計(浮秤計)または尿屈折計により測定します。

尿浸透圧は、浸透圧計により測定します。

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好塩基性とは?(basophilic)

細胞内にある酸性要素(DNA、RNAなど)を大量に含む核、リボソームに富む細胞質部分などは、たとえばHE染色で染色すると、ヘマトキシリンにより濃い紺色に染色されます。このような酸性要素の染色性を、「好塩基性」といいます。

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FDPとDダイマーの違い

FDPとDダイマーの関係とは?

FDPは、フィブリンおよびフィブリノゲンの分解産物の総称であり、下記のDダイマーを含む概念です。

FDPとは

FDPは、fibrin/fbrinogen degradation products の略です。

血管内皮細胞で産生されるプラスミノゲンアクチベータ(組織プラスミノゲンアクチベータ)が、プラスミノゲンを活性化し、その活性化されたプラスミノゲン(プラスミンといいます)が、フィブリンおよびフィブリノゲンを分解することで、FDPが産生されます。

Dダイマーとは

フィブリンが溶解するとき(二次線溶)、安定化フィブリンがプラスミンによって分解され、種々の高分子中間産物を経て、最終的に生産されるものの一部が、Dダイマー(Ddimer)です。

血中のDダイマーの存在により、体内の二次線溶の発生状況の詳細を検討することができます。

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体ヘマトクリットとは?

体ヘマトクリットとは、循環血液量および循環血漿量を別々に測定し、下記のように求めた比を、体ヘマトクリットといいます。

体ヘマトクリット=循環血球量/(循環血球量+循環血漿量)

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バソクプロイン法とは

バソクプロイン法とは、血清に還元剤(アスコルビン酸)を含む希塩酸を加えて加熱し、さらにTCAで除タンパクすることで、Cu2+をCu+に還元して遊離させ、これにバソクプロインを結合させ、生成したキレート化合物の黄橙色を480nmで比色する方法です。

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ABEcとは?(血液ガス)

ABEcとは、血液ガスの検査項目であり、アクチュアル•ベース•エクセスのことです。

アクチュアル•ベース•エクセス(塩基過剰)とは、実際の患者の血液を、温度を37度、pCO2を40mmHgの状態としたうえで、酸や塩基で滴定したときの滴定可能な塩基濃度のことです。

基準範囲は、ー2〜+3mmol/Lです。

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O2Hbとは?(血液ガス)

O2Hbとは、血液ガスの検査項目であり、全ヘモグロビンに対する、酸素化ヘモグロビンの割合を表します。

基準値は94〜98%です。

この項目により、酸素運搬能力の使用割合が分かります。

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ctHbとは?(血液ガス)

ctHbとは、血液ガス検査の項目であり、総ヘモグロビン濃度を意味します。

あらゆるタイプのヘモグロビンをすべて含んだ値として表されるため、最大の酸素運搬能力を表します。

基準値は、下記の通りです。

男性 8.4〜10.9mmol/L
女性 7.4〜9.9mmol/L

高い値は、血液に粘性があることを示し、反対に、低い値は、組織内の酸素の欠乏リスクを示します。

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クオンティフェロン(QFT)とTスポット(T-spot.TB)の違いとは?

IGRA検査である、クォンティフェロン検査(QFT検査)とTスポット検査(T−spot)について解説します。

IGRA

IGRAは、インターフェロン-γ遊離試験(interferon-gamma release assays)の略語です。

IGRA検査は、結核感染の診断に使用されています。

QFT

クォンティフェロン検査は、全血中のリンパ球を、結核菌群の特異抗原(ESAT-6、CFP-10、TB7.7)で刺激し、血漿中に産生されたインターフェロン-γ(IFN-γ)の濃度を、ELISA法により定量します。

陽性

IFN-γの分泌量が0.35以上の場合、「陽性」となります。この場合、結核感染を疑います。

ただし、いつごろ感染したか判断できないため、病歴や所見から総合的に判断する必要があります。

陰性

0.1未満は、「陰性」と判断されます。 この場合、結核に感染したことがないと判断されます。

疑陽性

0.1から0.34は、「疑陽性」であり、判定保留となります。この場合、通常は感染していないと判断されますが、経過観察し、再検査などして総合的に判断されます。

判定不可

QFT検査では、リンパ球がIFN-γを産生する能力を確認する目的で、上記の試験と平行して、リンパ球を「マイトジェン」という物質で刺激して反応をみる検査も行います。

特異抗原刺激が陽性以外の場合で、マイトジェン刺激が0.5以下の場合は、免疫抑制状態と考えられ、判定不可となり、この場合、 結核感染の有無を判定できません。免疫不全などでない場合、再び採血して再検査することが推奨されます。

Tスポット検査(T−spot)

Tスポット検査では、ELISPOT法によって、IFN-γ産生細胞の個数を測定することが特徴です。

具体的には、Tスポット検査は、まず、全血から末梢単核球(PBMC)を精製し、これを、IFN-γ抗体を固相したマイクロプレートのウェルに加え、結核菌群特異抗原( ESAT-6およびCFP-10)と16~20時間ほど反応させます。

そして、ウェルを洗浄した後、標識抗体試薬を加え、さらにウェルを洗浄することにより非結合の抗体を除去します。

そこに基質試薬を加えると、IFN-γを産生したエフェクターT細胞の痕跡が「スポット」として観察できますので、反応したリンパ球のSPOT数と、抗原刺激のないコントロールの SPOT数との差から、感染の有無を判定します。

すなわち、(1)パネル Aウェル(ESAT-6)のスポット数 – 陰 性コントロールウェルのスポット数および(2)パネル B ウェル(CFP-10)のスポット数 – 陰 性コントロールウェルのスポット数を算出し、以下の基準で判定します。

判定保留や判定不可の場合は、再検査となります。

陽性

(1)および(2)の一方または両方が 6 スポット以上

陰性

(1)および(2)の両方が 5 スポット以下

判定保留

(1)および(2)の両方の最大値が 5〜7の場合

判定不可

陰性コントロールのスポット数>10の場合、および、陽性コントロールのスポット数<20の場合

QFT検査とTスポット検査の異同

両者は、結核の感染診断を行うための血液検査(IGRA検査)であり、特異抗原(ESAT-6、CFP-10)を用いてT細胞の刺激を行う点で共通しています。

また、両者ともに、高い感度と特異度を有する点では同じで、同等の検査性能と評価されています。

ただし、T-SPOTはリンパ球を分離して数を調整するため、特にHIV感染症のようにリンパ球が減少するような状況では、QFTよりも感度低下が少なくなります。

また、検体採取から検査の実施まで、QFT検査では最大16時間の猶予しかないのに対し、Tスポット検査は最大で32時間の猶予がありますので、配送コストが低く済む(特別便が不要)という点で、Tスポットのほうが優れます。

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BCG接種とツベルクリン反応の違いとは?

下記のように、「BCG」は結核ワクチンの接種のことで、「ツベルクリン反応」は結核感染の有無を調べる検査のことです。

BCG

BCGは、結核菌の毒性を弱めたワクチンです。

BCG接種は、結核菌に未感染の人に対してBCGを接種することであり、結核への免疫を作ります。

接種は法律により、生後3カ月〜6カ月となっており、接種後10日程度で、皮膚に針痕に一致したポツポツが10〜18個できます。その後、少し化膿しますが、3〜6カ月に瘢痕になります。

ツベルクリン反応

ツベルクリンは、結核感染の有無を診断する検査です。

結核菌の成分である、「ツベルクリン:PPD」を皮内に注射し、48時間後に、生体反応をチェックします。

具体的には、皮膚の発赤や、しこり(硬結)の大きさを測定し、陽性と陰性を判断します。