投資の世界には、「上り百日、下げ十日」という格言があるそうです。
上昇局面はじりじりと上げる一方で、下げるときは一気に下げることを意味した言葉です。
上昇局面では、利益確定の売りをこなしながら、ジリジリと少しずつ上がるのに対して、下落局面は、狼狽した投資家の売りが集中するからです。
特に、天井付近で、悪材料が出ると、売りが売りを呼ぶ最悪の状態になります。
仮想通貨ではよくある話ですね。
天井を見極めるのは難しいですが、下落し始めたら、すぐに撤退するのが賢明でしょう。
投資の世界には、「上り百日、下げ十日」という格言があるそうです。
上昇局面はじりじりと上げる一方で、下げるときは一気に下げることを意味した言葉です。
上昇局面では、利益確定の売りをこなしながら、ジリジリと少しずつ上がるのに対して、下落局面は、狼狽した投資家の売りが集中するからです。
特に、天井付近で、悪材料が出ると、売りが売りを呼ぶ最悪の状態になります。
仮想通貨ではよくある話ですね。
天井を見極めるのは難しいですが、下落し始めたら、すぐに撤退するのが賢明でしょう。
仮想通貨の注文方法について、もっとも基本的な3つの注文方法を紹介します。
・成行注文(なりゆきちゅうもん)
・指値注文(さしねちゅうもん)
・逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
成行注文は、好きなタイミングで決済する注文方法です。
簡単な注文方法ですが、注意すべきことは、注文価格と約定価格との間に差が生じやすいことです。
この差は、「スリップページ」と呼ばれています。
相場の急変時にスリッページは広がりやすくなります(損する)。
つぎに、指値注文と逆指値注文です。
イメージは、つぎのとおりです。


指値注文は、先に、約定価格を決めておく注文方法です。
原則、指定された値段で約定されます。
他方、逆指値注文も、指値注文と同じように、先に約定価格を予約しておく注文方法です。
ただし、逆指値注文は成行注文として執行されます。
これは、スリッページが発生しやすいということを意味します。
そのため、逆指値注文は、
気がついたら予定よりも大きな損失(あるいは含み損)が発生……
なんてことがあり得るわけです。
逆指値注文をするときは、この点に注意しましょう。
ビットコインは、先物取引がされています。
先物の価格は、現物の価格に影響を与えますので、トレードの際に、その重要性は無視できません。
現在、取り扱われているビットコイン先物の価格は、取引所の公式サイトから見ることができます。
Chicago Mercantile Exchange(シカゴ・マーカンタイル取引所)
https://www.cmegroup.com/ja/trading/equity-index/us-index/bitcoin_quotes_globex.html
Chicago Board Options Exchange(シカゴオプション取引所)
http://cfe.cboe.com/cfe-products/xbt-cboe-bitcoin-futures
以上の2箇所となります。
なお、先物が割高なら現物が買われて先物が売られ、反対に、先物が割安なら先物が買われて現物が売られます。
これは裁定取引(アービトラージ)と呼ばれる取引です。
ここでは、「トレンドはフレンド」という格言を紹介します。
「トレンドはフレンド」とは、トレンドに沿ったトレーディングを心がけることで、利益が得られやすいという意味です。
トレンドとは一言でいえば、みんなが見ている方向で、勢いのある方向をいいます。
トレンドを捉えるときは、「メジャートレンド」と呼ばれる、大きなトレンドを把握することから始めます。
そこでは、日足、週足、月足のチャートを使います。
そして、トレンドをはっきりさせるため、トレンドラインを引きます。
トレンドラインの信頼性は、つぎの観点で評価します。
・長ければ長いほど信頼できる
・相場とクロスすることなく接する回数が多いほど信頼できる
・勾配は小さい方が信頼できる(勾配が大きいトレンドラインはブレイクされやすい)
ビットコインで言えば、メジャートレンドのトレンドラインは、こんな感じでしょう(長期の下落トレンド)。

メジャートレンドが把握できたら、4時間、1時間、15分、5分など、それよりも短い時間軸で、同じ方向のトレンドが発生していることを確認します。
相場はトレンドラインから離れたあと、トレンドラインに戻ってくる傾向があるので、トレンドラインにタッチしたときにエントリーします。
これは、エントリーの位置がトレンドラインに近いほど、トレンドラインがブレイクされて逆方向にいってしまったときの損失(コスト)を低くすることができるからです。
トレンドが鈍化した後のトレンドレス(横ばい)の状態から、上と下のどちらに動くのかを判断するのに参考になるのが「チャートパターン」です。
チャートパターンには、反転を示唆する「リバーサルパターン」と、継続や調整を示唆する「コンティニュエーションパターン」の二通りがあります。
ここでは、コンティニュエーションパターンを紹介します。
よく登場するのは、トライアングルのパターンです。
「三角保合い(さんかくもちあい)」と呼ばれます。
トライアングルは、3つのタイプに分かれます。
このパターンでは、トレンドが再開します。


このパターンは、買値が切り上がっているということなので、それまでのトレンドの方向性に関わらず、「強気」と判断されます。

なお、下降トレンドの中でこのパターンが見られたときは、底打ちを示唆するシグナルと捉えられることがあります。
このパターンは、売値が切り下がっているということなので、それまでのトレンドの方向性に関わらず、「弱気」と判断されます。

なお、上昇トレンドの中でこのパターンが見られたときは、天井形成を示唆するシグナルと捉えられることがあります。
上で紹介した三角形のほかに、平行四辺形のパターンも見られることがあります。
ひとつ紹介すると、たとえば、上昇トレンドの中で、このようなパターンが見られます。

これは右肩下がりの平行四辺形で、「フラッグ」と呼ばれるパターンです。
基本的には、価格が急上昇したあとに見られ、その後、高い確率でトレンドが継続(再上昇)します。
ビットコイン先物と裁定取引(アービトラージ)について解説します。
ビットコイン先物とは、期日に、ビットコインを、いま取引している先物価格で、買う(あるいは売る)ことを約束する取引です。
先物市場は、現物市場とは、別の市場で取引されています。
たとえば、ビットフライヤーであれば、
・1 週間先物
・2 週間先物
・3 か月先物
の三種類の市場があります。
売買の時点では、お金の受け渡しはありません。
証拠金を差し入れて置くだけで、取引を約束できます。
決済の方法は、二つあります。
ひとつは、期日前の反対売買です。
ビットコイン先物を買った人は、期日前に、市場で転売します。
ビットコイン先物を売った人は、期日前に、市場で買い戻します。
もうひとつは、自動決済です。
満期までに反対売買による決済を行わなかった場合、満期日に決定するSQ(清算値)で自動的に決済されます。
たとえばSQ(清算値)が80万円だとすると、先物を79万円で買った人は、1万円の利益になります。
上で述べたように、先物と、現物は、異なる市場で取引されています。
しかし、基本的に、先物の値動きに、現物の値動きが追随します。
その原因の一つにあるのが、裁定取引(アービトラージ)です。
この裁定取引は、先物と現物の価格が乖離したときに投資家によって行われます。
たとえば、先物が割高で、現物が割安のとき、この乖離を解消するパターンは三通りあります。
●パターン1どちらも値下がりする場合
※この場合、割高な先物の方が、大きく値下がりします。
●パターン2 どちらも値上がりする場合
※この場合、割安な現物の方が大きく値上がりします。
●パターン3 先物が値下がりし、現物が値上がりする場合
したがって、先物と現物の価格が乖離したときに、先物を売り、現物を買うという方法をとれば、必ず儲かることになります。
ちなみに…
このように、ビットコイン先物が値上がりして割高になったときに、ビットコイン現物が買われることは、「裁定買い」と表現されます。
そして、先物価格の割高が解消されたら、裁定買いされたビットコインは売られます。これは「裁定解消売り」と表現されます。
以上、ビットコイン先物とアービトラージについてでした。
相場は、トレンド相場が3割、レンジ相場が7割と言われます。
仮想通貨も例外ではないでしょう。
トレンド相場は、利益が出しやすい一方、レンジ相場は、利益を出すのが難しいと言われます。
今回は、レンジ相場の見分け方について勉強したので、紹介します。
レンジ相場は、視覚的には、こんな感じです。

見分け方は、主に2つです。
これは、ビットコインの1時間足のチャートです。

ボリンジャーバンドの、上下のラインが水平になり、ミドルラインが横ばいになったところを、レンジ相場と判断します。
上のチャートと同じ場面です。

複数の移動平均線(期間10、20.40)を表示しています。
複数の移動平均線が収束しているとき(束のように見えるとき)を、レンジ相場と判断します。
ビットコインの価格と、円安・円高の関係について勉強したので、かんたんに紹介してみます。

一般論ですが、投資家は、円の価値が高まってきたら(円高)、ビットコインを円に戻したい気持ちが出てきます。
逆に、円の価値が低くなってきたら(円安)、円をビットコインにしたい気持ちが出てきます。
円安=ビットコイン高、円高=ビットコイン安の関係です。
したがって、円が、円高の流れにあるのか、円安の流れにあるのか、ざっくりと把握しておくことは、ビットコインの価格の動向を考えるうえで、重要かもしれません。
基本的には、円は、対ドルとの関係を見ていればよいと思われます。
参考程度に、代表的な、ドル円相場の動向の把握方法を紹介します。
あまず、為替市場は、長期金利と密接に関係しています。
長期金利とは、通常10年国債の市場での流通利回りを意味します。
基本的には、アメリカの長期金利が低下すると、それに応じて、ドルは売られます(円高になる)。
なので、アメリカの長期金利の推移は把握しておいたほうがよいと思われます。
為替市場は、取引量の95%以上が投機目的と言われています。
実需目的は、わずか5%に過ぎないのです。
したがって、投機筋の動きをみると、今後の為替の動向を考えるヒントになると言われています。
世界のすべての投機ポジションをみることは不可能ですが、一部、公開されている情報があります。
それは、アメリカのシカゴマーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションです。
いわゆる「IMM通貨先物ポジション」です。
この数値は、ヘッジファンドなどによる投機的なポジションを示しています。
ポジションが、買いや売りのどちらかに傾いていると、近い将来、巻き戻しが起こりやすくなります。
すなわち、買いポジションが過大になれば相場下落、売りポジションが過大になれば相場上昇の可能性が高まっているということです。
現在は、売りポジションが多くなっています。
参照先はこちらです。
http://hojin.ctot.jp/markets/imm_position.html
なお、最新のデータはCFTCから直接ゲットすることもできます。
https://www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalCompressed/index.htm
Futures Only Reportsという箇所の、エクセルデータを見ます。
「JAPANESE YEN」で検索して表示された列の数値を確認します。
投機筋の買いポジションは「NonComm_Positions_Long_All」です。
投機筋の売りポジションは「NonComm_Positions_Short_All」です。
ここではトレンドラインについて解説します。
トレンドラインには、上昇トレンドで使われる「サポートライン」と、下降トレンドで使われる「レジスタンスライン」の2つがあります。
サポートラインは、上昇トレンドの中にある2つ以上の安値を結んだ線です。
レジスタンスラインは、下降トレンドの中にある2つ以上の高値を結んだ線です。
これらの線は、次に来る安値や、次に来る高値を予測することに役立ちます。
たとえば、この図のオレンジの線は、サポートラインを示しています。

線を引くときは、必ずしも、直近の2点を選ぶ必要はありません。
チャートには、いくつもの高値や安値があります。
過去の安値(あるいは高値)の中から、2つを選んで、いくつか線を引いてみると、その中に、何度かその線の近辺で価格が反転している線を見つけられるかもしれません。
その線の付近に、直近の安値(あるいは高値)があれば、その線が現状のトレンドを表すラインと言えます。
トレンドが加速したときは、新たなトレンドラインができます。
この図では、新たなサポートラインが出現しています。

なお、これは、以前のトレンドラインが不要になるということではありません。
加速したトレンドが鈍化したときに、以前のトレンドラインが、再び下値(あるいは上値)になることがあります。
上昇トレンドのときに、上昇スピードが減速し、サポートラインをブレイクすることがあります。

このときは、はじめの安値と、反発点とを結んで、新たなサポートラインを結ぶのが一般的です。
その新たなサポートラインが、その後の下値になる状況が続くのであれば、トレンドは継続と判断できます。
しかし、その新たなトレンドラインもブレイクするときは、要注意です。

このように次々とブレイクして安値が切り下がっていくのは、トレンド転換のサインである可能性があります。
その後は、再び上昇トレンドが始まるのか、下落トレンドが始まるのか、見極めが必要となります。
トレンドが鈍化した後のトレンドレス(横ばい)の状態から、上と下のどちらに動くのかを判断するのに参考になるのが「チャートパターン」です。
チャートパターンには、反転を示唆する「リバーサルパターン」と、継続や調整を示唆する「コンティニュエーションパターン」の二通りがあります。
ここでは、リバーサルパターンを紹介します。
トレンドの反転を示唆するリバーサルパターンは、天井形成と大底形成の2パターンがあります。
まずは、天井形成のパターンからです。
いわゆる、ヘッドアンドショルダー型です。
日本では「三尊(さんぞん)」と呼ばれます。

図のように高値が切り下がり、ネックラインをブレイクしたときに、パターン完成です。
このとき、上昇トレンドから下落トレンドへの反転の可能性が、強く示唆されます。
ちなみに、ネックラインを割り込んですぐに再上昇したときは、「ヘッドアンドショルダー」と判定しません。
だまされないように注意が必要です。
つぎは、大底形成のパターンです。
逆ヘッドアンドショルダー型(逆三尊)です。
上で見た「ヘッドアンドショルダー型」とは全てが逆になります。

図のようなパターンです。
この「逆ヘッドアンドショルダー型」を見るときには、注意点があります。
それは、このパターンが完成しただけでは、通常、トレンド転換には至らないことです。
トレンド転換するためには、「売買高の急増」が重要な条件となります。
一般的には、売買高の急増が確認されない場合、「逆ヘッドアンドショルダー」のパターンができても、上昇トレンドになったとは判断しません。
ちなみに、この逆三尊には、教科書的には、ターゲットとなる価格が存在します。
それは、ネックラインからヘッドまでの値幅を、ブレイク後の上昇幅と考えるというものです。
たとえば、こんなイメージです。

逆三尊では、矢印のように、ターゲット価格まで上昇した後、いったん下落するというのが、教科書的な値動きです。
もちろん、矢印のような値動きにならない場合もありますが、市場では、ターゲット価格はかなり意識されます。