ビットコインの価格と、円安・円高の関係について勉強したので、かんたんに紹介してみます。
ビットコイン価格と円安・円高
一般論ですが、投資家は、円の価値が高まってきたら(円高)、ビットコインを円に戻したい気持ちが出てきます。
逆に、円の価値が低くなってきたら(円安)、円をビットコインにしたい気持ちが出てきます。
円安=ビットコイン高、円高=ビットコイン安の関係です。
したがって、円が、円高の流れにあるのか、円安の流れにあるのか、ざっくりと把握しておくことは、ビットコインの価格の動向を考えるうえで、重要かもしれません。
基本的には、円は、対ドルとの関係を見ていればよいと思われます。
ドル円相場の把握方法
参考程度に、代表的な、ドル円相場の動向の把握方法を紹介します。
長期金利をチェック
あまず、為替市場は、長期金利と密接に関係しています。
長期金利とは、通常10年国債の市場での流通利回りを意味します。
基本的には、アメリカの長期金利が低下すると、それに応じて、ドルは売られます(円高になる)。
なので、アメリカの長期金利の推移は把握しておいたほうがよいと思われます。
投機ポジションの傾きをチェック
為替市場は、取引量の95%以上が投機目的と言われています。
実需目的は、わずか5%に過ぎないのです。
したがって、投機筋の動きをみると、今後の為替の動向を考えるヒントになると言われています。
世界のすべての投機ポジションをみることは不可能ですが、一部、公開されている情報があります。
それは、アメリカのシカゴマーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションです。
いわゆる「IMM通貨先物ポジション」です。
この数値は、ヘッジファンドなどによる投機的なポジションを示しています。
ポジションが、買いや売りのどちらかに傾いていると、近い将来、巻き戻しが起こりやすくなります。
すなわち、買いポジションが過大になれば相場下落、売りポジションが過大になれば相場上昇の可能性が高まっているということです。
現在は、売りポジションが多くなっています。
参照先はこちらです。
http://hojin.ctot.jp/markets/imm_position.html
なお、最新のデータはCFTCから直接ゲットすることもできます。
https://www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalCompressed/index.htm
Futures Only Reportsという箇所の、エクセルデータを見ます。
「JAPANESE YEN」で検索して表示された列の数値を確認します。
投機筋の買いポジションは「NonComm_Positions_Long_All」です。
投機筋の売りポジションは「NonComm_Positions_Short_All」です。