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MIPS Calculation Formula

Explanation of MIPS calculation method is below.

MIPS

MIPS is a unit representing that 1 million instructions can be executed per second, which is expressed as 1 MIPS.

The number of instruction execution per second is obtained by dividing one second by the execution time of one instruction.

That is, the calculation formula is as follows.

Calculation Formula

  • MIPS = number of instructions executed per second ÷ 10 ^ 6
  • number of instructions executed per second = 1 second ÷ execution time of one instruction
  • execution time of one instruction = one clock time × CPI
  • one clock time = 1 second ÷ clock frequency.
  • CPI (Cycles Per Instruction) =  the number of instructions that is executed per clock.

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アルブミンの測定法の違い(BCG法,改良BCP法,換算式)

血清アルブミンの測定法と、測定法によるデータの違いについて紹介します。

測定法

現在において主流の血清アルブミン測定法は、2つに大別されます。

BCG法(1970年代~)と、BCP改良法(1997~)です。

BCG法

BCG改良法は、ブロモクゾールグリーンを使用した測定法です。

簡便で、安価な測定法で、古くから利用されています。

しかし、グロブリンを測り込むので、測定値は、常に、本来のアルブミン濃度よりも高くなります(偽高値)。

BCP改良法

BCP改良法は、ブロモクレゾールパープルを使用した測定法です。

名前の通り、BCP法を改良した方法です。

BCP法では、血清の保存中にメルカプトアルブミン(HMA)とノンメルカプトアルブミン(HNA)の変換によって起こるメルカプトアルブミンの減少が測定値の上昇をもたらす点が問題でしたが、それが改善されています。

また、グロブリンを測り込まないため、アルブミンを特異的に測定することができます。

すなわち、BCG法と比較して、血清アルブミン濃度を、より正確に測定することができます。

ただし、ペニシリンGを経静脈的に大量投与している患者の場合、ペニシリンGが測定系に影響を与え、測定値が低下することがあります(偽低値)。

シェア

BCP改良法は、日本でのシェアは高いものの、世界的に見れば、BCG法が主流です。

BCP改良法の測定値を、BCG法の測定値に換算する方法

様々な診断基準や指針で用いられているアルブミン値は、主にBCG法によるものです。

たとえば、肝障害度を表すChild-Pugh分類や、ネフローゼ症候群の診断基準、栄養評価に使うCONUT法などで、アルブミン値が用いられていますが、いずれもBCG法を前提としています。

BCP改良法で測定したアルブミン値を、どのように、BCG法を前提とした診断基準や指針に当てはめるかが問題となります。

ここで、日本臨床検査医学会は、この問題について、一応の解決策を提言しています(2014年)。

それは、BCP改良法の測定値に、0.3g/dlを加算することで、BCG法の測定値とみなす方法です。

BCP改良法によるデータは正確性が高いにも関わらず、正確性の劣るBCG測定法を前提とした診断基準や指針を使うために「0.3」を加算するというのは、せっかくのBCP改良法の正確性の高さを無駄にしてしまう結果となりますが、この点は仕方がありません。換算後のデータは、あくまでも参考として考えることが重要です。

測定法の標準化

アルブミンの測定法については、「血清アルブミン測定の標準化に関する提言」が2019年4月25日付けで出されています。

そこでは、『最も基本的な性格検査のひとつである血清アルブミンに関して、その標準化を推進し、検査結果の互換性を高めるため、わが国の全ての検査施設においてBCP改良法アルブミン測定法として採用すべきである』と述べられています。

診療報酬

この提言を受けてか、診療報酬の改定により、BCG法には点数が付かなくなることとなりました。

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Insulin and Hypokalemia

I will explain about insulin and hypokalemia.

Why insulin causes hypokalemia

People with diabetes under insulin therapy tend to be hypokalemic.

The reason is that insulin has a function to incorporate potassium into the cell from outside the cell.

This is called potassium shift (K shift).

K shift

A part of K in the extracellular fluid is actively transferred into the cell via the electrokinetic Na pump.

Insulin stimulates Na pump activity of skeletal muscle and hepatocytes irrespective of glucose and promotes uptake of K into cells.

Symptoms and Risk of Hypokalemia

The reference range of serum potassium level is 3.6 to 4.8 mEq / L.

If the serum potassium level is 3.5 mEq / L or less, skeletal muscle symptoms such as muscle weakness and tetany appear.

Also, gastrointestinal symptoms such as vomiting, constipation and paralytic ileus appear.

In addition, abnormal glucose metabolism, renal hypertrophy, polyuria appear.

Furthermore, electrocardiogram abnormalities such as T wave flattening, U wave appearance, PQ interval extension etc. appear.

In the study of patients with acute myocardial infarction, the mortality rate is low when the serum potassium is in the range of “3.5 to 4.0 mEq / L”, and it is reported that outside the range, the mortality rate, ventricular fibrillation incidence and cardiac arrest are high.

Treatment of hypokalemia

Treating hypokalemia, oral supplementation of potassium (vegetables, fruits, juice etc.) is the primary choice.

If insufficient, the second choice is replenishing with oral medication or infusioning of potassium preparation.

During potassium supplementation, regularly check of the serum potassium level is needed.

In case of infusion, the potassium preparation should be diluted to 40 mmol / L or less and administered at a rate not exceeding 20 mmol / h.

In case of type 2 diabetes mellitus, glucose promotes insulin secretion and causes potassium to inflow into the cell, which may exacerbate hypokalemia.

Therefore, a glucose-free solution such as physiological saline or extracellular fluid replenisher is desirable as a potassium lysate.

Reduce the amount of insulin

Incidentally, as a countermeasure other than supplementing potassium, there is a way to reduce the dose of insulin.

However, decreasing the amount of insulin may lead to an increase in blood glucose levels or an increase in serum potassium levels.

Therefore, when decreasing the amount of insulin, it is necessary to pay attention to the movement of blood glucose level and blood glucose level potassium value.

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栄養指標としてのアルブミンの見方

アルブミンと栄養について解説します。

アルブミンとは?

アルブミンは肝臓で合成される水溶性のタンパク質です。

分子量は、約66,000です。

血清中には、100種類以上のタンパク質が含まれていますが、重量比で、そのうち約60%をアルブミンが占めています。

基準範囲は、一般的には、3.8 ~ 5.3 g/dl です。

アルブミンの役割

アルブミンには、主に3つの働きがあります。

一つ目は、血液の浸透圧の維持に貢献することです。

二つ目は、内因性のアミノ酸の供給源になることです。

三つ目は、難溶性の物質を運搬することです(アルブミンは、アミノ酸,脂肪酸,カルシウム,甲状腺ホルモン,ビリルビン,薬剤などと結合します)。

アルブミンと栄養との関係

アルブミンの合成量は栄養補給状態の影響を受けるため、血清アルブミン濃度は栄養補給状態の指標となります。

一般には、血清アルブミン濃度が3.0g/dl以下で、低栄養と考えられています。

なお、ここでいう3.0g/dlは、測定法がBCG法である点に注意します。

アルブミンの測定法の違い(BCG法,改良BCP法,換算式)

アルブミンの半減期と評価

アルブミンの血中の半減期は21日です。

したがって、血清アルブミン濃度は、中長期的な栄養状態の変化を判断するときの指標となります。

ここでいう中長期とは、およそ2週~4週の期間を意味します。

ちなみに、アルブミン値は、循環血液量(すなわち水分量)により大きく変動します(脱水で高値、水負荷で低値)。ゆえに、アルブミン値は、時系列で、上昇傾向もしくは下降傾向かを評価するとよいでしょう。

アルブミンの半減期が3週間という根拠

アルブミンの測定値に影響する因子

上述のように、血清アルブミン値は、栄養補給状態の変化を反映します。

しかし、血清アルブミン値は、病態の影響を受けるため、栄養補給状態のみを反映するわけではない点に注意する必要があります。

病態の影響

血清アルブミン値は、つぎのような病態によって、上昇あるいは低下します。

血清アルブミン値を評価するときは、必ず、つぎのような病態の存在の有無を確認する必要があります。

増加

・脱水などによる血液の濃縮

減少

・肝障害や炎症などによるアルブミン合成の低下

・アルブミンの体外への漏出(尿,消化管,皮膚などへの漏出;ネフローゼ症候群,火傷,蛋白漏出性胃腸症など)

・甲状腺機能亢進症や炎症(外傷,手術なども含む)などによる代謝の亢進によるアルブミンの消費亢進

・分布異常(胸水・腹水貯留,浮腫)による、アルブミンの血管外への移動

・消化吸収障害による、アルブミンの合成原料となるタンパク質やアミノ酸、その他の栄養素の吸収量の低下(①アミノ酸の供給源となる蛋白摂取が少ない(食事が不十分)、②消化管における蛋白の消化吸収障害、③門脈によりアミノ酸が肝臓ま
で運ばれない(循環障害))

アルブミンの体内分布

とくに記憶しておくべきことは、毛細血管が終 わってすぐの静脈後毛細管静脈(postcapillary venule)という部位の血管壁のタイトジャンション(tight junction;TJ)の閾値は、非炎症下では、およそ50kDa以上の水溶性物質の移動を制限していることです。

炎症下ではこの規制が取り払われ、アルブミン(分子量約66kDa)は、水とともに組織に移行します。

なお、IgG(分子量は約146kDa)も、炎症時にはTJバリアを通過できることになります。

※参考文献  皮膚アレルギーフロンティアvol14 no3 2016-11『炎症について考える〜血管透過性のイメージング〜』

アルブミン値と予後

なお、アルブミン値が低ければ低いほど、予後は不良とされ、入院期間が長期化する傾向が見られます。

たとえば、手術後の患者では回復が遅れがちとなります。

また、アルブミン値が低い患者は、全身状態が悪いことが多いため、免疫力が低下していることが多く、感染症を合併する頻度も高いです。

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医療従事者向け

手術と血糖値のコントロール

手術と血糖値のコントロールについて、基礎的な考え方を解説します。

代謝の変化

手術で組織が侵襲されると、カテコラミンやグルココルチコイドなどのホルモンの分泌や、TNF-αのような炎症性サイトカインの分泌が高まります。

これらは、血糖上昇に働きます。

すなわち、糖尿病ではない健常人であっても、手術時は高血糖をきたしやすくなります。

これは、いわゆる「外科的糖尿病」と呼ばれることがあります。

高血糖のリスク

高血糖は、術後感染症や創傷治癒遅延などの手術合併症のリスクとなりますので、避けなければいけません。

糖尿病の患者であれば、血糖コントロールに細心の注意を払う必要があります。

術前の血糖コントロール

術前は、基本的には、それまでの治療を続けます。

例外的に、ピグアナイド薬を使っているときは、乳酸アシドーシスを避けるために術前2日前から中止します。

また、スルホニル尿素薬(SU薬)を使っているときは、低血糖を避けるために手術の前日に中止して、インスリン注射に替えておきます。

術中の血糖コントロール

輸液にインスリンを混注し、数時間おきに血糖値を測定します。

血糖値としては、150〜250程度を目標にします。

術後の血糖コントロール

侵襲の大きさにもよりますが、術後は、経口血糖降下薬よりも、インスリンによって血糖値をコントロールすることを推奨します。

必要に応じて、スライディングスケールを併用ます。

 

以上,かんたんなまとめでした.

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介護

介護休業や介護休暇の取得に要介護認定は不要

介護休業や介護休暇を取得するような場合は、急ぎで休みたいケースがほとんどと思われます。

そんなとき、介護を受ける家族が、「要介護状態(要介護認定を受けている)」の状態であることが必要か否かが疑問に思うところではないでしょうか。

要介護認定には時間がかかるため、もし休業したり、休暇を取得したりする必要があるときは、困ってしまいます。

法律では

介護休業や介護休暇の対象になる「要介護状態」は、 実は、要介護認定とは関連していません。

つまり要介護認定を受けていなくても、介護休業や介護休暇の申請は可能です。

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介護

スキントラブルのある高齢者の身体の洗い方

ボデイソープや石けんシャンプーには、界面活性剤が多く含まれています。

界面活性剤は化学製品なので、これが肌に悪さをしてしまいます。

界面活性剤をうまく流す

石けんなどで高齢者の体を洗ったとき、すすぎ残さないように、多量の水を、時間をかけて流してあげることがポイントです。

泡が見えなくなったら大丈夫ではないので、気をつけましょう。

脇、肘、膝、股間などは、すすぎ残しで界面活性剤が残りやすい場所となっています。

場合によっては、幼児用のせっけんや、界面活性剤の入っていない石けんを使うこともお薦めです。

なお、ゴシゴシ洗わないこともポイントです。

皮膚を傷つけると、皮膚の再生能力の弱いお年寄りの肌は、皮脂の分泌が低下してカサカサになってしまいます。

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介護

引っ越しするときの介護認定の手続

引っ越しと介護保険

介護保険を利用している方が引っ越しをして住所が変わるときの手続きを簡単に紹介します。

必要な手続き

前の市区町村で転出届を出すときと、さらに、引っ越し先の市区町村で転入届を出すときの両方で介護保険の手続きが必要になります。

転出の手続きすることによって、引っ越しの日(異動日)から、転出した市区町村での介護保険制度の対象者である資格がなくなります。

また、転入の手続きをすることよって、介護保険のサービスを資格を取得します。

なお、転入届は、引っ越しの日から14日以内に提出する必要があります。

介護保険料

介護保険料は、引っ越し月分から、転居先の市区町村に納めることになります。

介護認定

転居前の市区町村で介護認定を受けている場合、引っ越し先の市区町村で介護認定を受けるためには、手続きが必要です。

この手続きは転入手続とあわせて行います。

介護認定の手続きには、転出した市区町村から発行される「介護保険受給資格証明書」が必要となります。

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介護

介護した人が遺産を多くもらう遺言書の書き方

介護している介護者にとって、親孝行したのだから兄弟よりも遺産を多くもらいたいという場合があるかと思います。

しかし、遺言書がない場合は、基本的には兄弟姉妹での話し合いによって分配が決まりますので、介護の負担をした人に多く分けてもらえるかどうかは、話し合い次第ということになってしまいます。

もし、介護しなかった兄弟姉妹が遺産を多く要求するなど、話し合いがうまくいかない状況になると、介護していた人は非常に困ってしまいます。

話し合いが決裂した時は、家庭裁判所で「調停」を申し立てなければなりませんし、さらに、「調停」でも決まらない時は「審判」してもらうしかありません。

ところが、介護をした事実は、調停や審判の場では、親の面倒を見るのは当たり前という考えがあるため、あまり評価されていないのが現実です。

このような面倒な事態を回避するためには、遺言書を用意しておくことが重要です。

遺言書の種類としては、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言がありますが、すすめなのは、公正証書遺言です。

公正証書遺言は、公証人という法律の専門家がつくるので、内容の不備などにより後で無効になることがないからです。

親が元気なうちに(特に認知症になる前に)、介護者と遺産の分け方を話し合い、遺言書を用意しておきましょう。

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介護

家の電動ベッドや車椅子で食事を介助して良いか?

前かがみが良い

介護中の食事でよくあるのが、電動ベッドを起こしたまま食べたり、車椅子で食べたりするケースです。

しかし、背もたれにもたれかかった姿勢のまま食べるのは、顔が上向きになりやすくなります。

そうすると、誤嚥の原因になったり、筋肉の衰えに繋がったりします。

特に、誤嚥して『肺炎』になることを防ぐのは重要ですので、そのためには、前かがみの姿勢で食べられるようにするのがベストです。
正しい食中姿勢は?

食事がしやすい前かがみの姿勢をとるには、イスに座って、テーブルにつくことが大切です。特に、つぎの3点が重要です。

テーブルの高さはおへそのあたり

お年寄りは小柄ですので、ふつうのテーブルは高すぎます。

そこで、椅子に座ったときに、おへそのあたりにくるテーブルを選びましょう。

椅子に背もたれがある

安定した姿勢を保つため、椅子には背もたれがあるものを選びましょう。

肘掛けがあると、バランスを取りやすくなります。

かかとが床につく

椅子に安定して座るには、かかとが床につくことが大切です。

電動ベッドでサイドテーブルは?

テーブルとイスで食べるのが難しい事情があり、ベッドで食べたいときもあると思います。

そんなときは、ベッドの横に足を出して、サイドテーブルを使って食べるのが良いでしょう。

前かがみの姿勢になれるため、望ましい姿勢に近づけることができます。